Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2021-07-23
冥王星「執着を断ち切る星」
日本人の寿命は、世界でも長い方ですが、「人類」を一人の人格と考えると、人類の魂の寿命=周期は、100年です。次の百年の始まりは、2025年ですから、現在はこの周期の最後4年間になります。その為、人生の終わりのように、生命を中心に、様々な終焉が大規模に起きています。
このような周期を支配しているのが「冥王星」です。冥王星は、大変高度な存在で、私達には理解不能とされているのですが、この惑星が働いている事を知るだけでも、人生の方向を決断する時、とても重要な手掛かりになります。何故なら、周期が終わる時は、どんなに抵抗しても、同じように続ける事はできず、始まる時には、必ずどこかで新しい動きが起こるからです。
冥王星の働きをキャッチするには、まさしく「直観」が必要です。何かに成功する人、創造的人生を送る人は、間違いなく周期を上手に掴んでいる人です。今のような異常事態の中でも、冥王星の片鱗でもキャッチする人は、未来のイメージを受信して新しい活動に取り掛かり、別の周期を開始する事ができます。
では、どうしたら直観的に「周期」を掴む事ができるでしょうか。それには、冥王星の性質を理解すると、ヒントになるでしょう。冥王星は物事を終わりにするので、大きな鎌を持った「死神」と言われています。私達は、今まで続いていた事が終わると、悲しみや怒りを覚え、全てを失ったように感じて、大抵落胆します。この気持ちは、釈尊が説いた物質的欲望の「執着」から起こっています。大きな鎌が切るものとは、実は現象ではなく、意識の執着です。冥王星は、物質的な惑星ではないので、周期に伴う私達の意識に鎌を揮うのです。
物事が客観的に見えない、わからない、理解できない大きな要因は、欲望による執着があるからです。その証拠に、自分に関わりの無い事は、案外冷静に見て考え、良い判断ができるものです。ところが、自分や家族、愛着がある人に関しては、正しい判断がしにくくなります。それは欲望による執着がある為、見方が歪んだり偏ったりするからです。
物事が続けられない、手放す、人と別れる、死別する時など、最も辛いのは気持ちです。もしそれが無ければ、俯瞰して物事を眺められ、この現象は続けるべきか、やめるべきか、諦めるべきか、変えるべきかが、ずっと判断し易くなるでしょう。つまり、冥王星の動きを察知する為には、感情や欲望から離れた自由な意識が重要なのです。
もう一つの要素は、個人の視点ではなく、人類、地球、生命のように、大きな単位で物事を眺め、情報を集める事です。そうすると、自分より大きな潮流から力が働いたのか、自分の小さな周期なのかの区別が見え、関係の中から、どうすべきかがわかってきます。終わりになる現象、新しい現象を、大きな視点から眺めると、未来は何を求めているかが、おぼろげながら見えてくるでしょう。
結局、大きな視点で物事を見る事自身が、自分から離れる事になり、自分の都合や感情的な執着から距離を置く視点となります。私達の意識は段階的に進化していくので、周期と共に、環境や出会う人が変わり、経験と能力も変化していくものです。今回は人類の周期が動いた為、大規模な出来事となりました。今、何が終わり、何が始まるのか、皆さんも人類としての視点から予想してみましょう。そして自分の人生に活かし、有意義な生活を続けて下さいね。