Appearance the soul
魂の表れ
2018-03-23
人間存在の感化力
①存在の価値
どんな人でも「人は生きているだけで価値がある」、これはある意味本当です。何故なら、自然界(鉱物界、植物界、動物界)にとって、人間は存在しているだけで神的な影響を与えるからです。私達は才能や進化の度合いと関係なく、生きているだけで、周囲の存在に影響するエネルギー的磁場を放っています。すぐそばに動植物と接していなくても、世界は見えない形で繋がっているので、全ての人が最低限その役割を果たしています。そんな訳で、人の存在自身が魂の特性であると言えるのです。
一人の人間の中には、自然界に対応する三界が生きています。肉体だけでも自然の叡智を結集して創られているので、「人体は小宇宙である」と言われています。ですから人が生きて活動すると、魂意識の影響が、自然界へ自動的に伝達されていきます。「私なんか、生きていても何の価値もない」「誰とも繋がっていなくて孤独だ」などと思いがちですが、実際はそうではなく、一人の存在は誰でも、周囲に影響を与えているのです。
②人はエネルギーの分配者
今まで学んできたように、人には見えない霊体の構造があり、体は鉱物界、心は植物界、知性は動物界と繋がっています。更に、チャクラは太陽系の惑星と関係してエネルギーを受け取るので、進化すると宇宙的な影響さえ放ちます。中でも魂から直接影響を受けているチャクラは二つ、胸のアナハタ、頭上のサハスララチャクラです。
人間が生きていると言う事は、胸のアナハタチャクラが、多少なりとも魂的な生命力を受けていると言う事です。ですから心臓が脈動していれば、エーテル体のオーラは、周囲に生命エネルギーを分配します。ある人が亡くなったら、盆栽が全部枯れてしまったり、その年、庭の果物が一切生らなかったと言う事例は、実際よくある話です。これはその人の生命エネルギーと植物が繋がっている事を実証しています。また、動物と人間が繋がっている実例は、現在、数え切れない程あるでしょう。
③感化力
「感化する」と言う言葉は、人の霊的エネルギーが、共にいる人や周囲の環境に影響を与える事です。何かに優れている人の傍にいると、何となく同じような能力がつき、才能も早く習得されます。この感化力は魂の愛(引力)の特性ですが、その力を使って、魂は各分野に代表人物を配置します。国や民族自身、そして政治、経済、芸術、学問などの分野を進化させる為です。そのような人は、カルマの種類によって目立つ場合もあり、余り知られない場合もあり、タイプは色々です。どちらであっても、存在しているだけで、国民や民族の知性、文化の発展、発明や意識の方向性に、絶大な影響を与えます。釈尊は存在するだけで、十里四方の命に光を与えたと言われますが、実際はそれ以上です。高い次元の光は、その下の全次元を含んで影響を与えるので、もっと大きな力を放ったと言えるでしょう。
私達は体を見ると、互いに分離していますが、地球の存在は、霊的には全て繋がって交流しています。実は孤独ではなく、またどんな人も何らかの影響を放って、周囲に貢献しているものです。ましてや、魂の光を求めれば、人間として最高の感化力を周囲に持つ事ができます。自分の価値、人類全ての価値、人間としての存在力、考えてみたいものですね。