2015-12-16
双子座のアッセンダント
幸運な結婚の時期と言えばジューンブライドの6月。それは双子座が結婚と関係している象徴です。しかし双子座の結婚は男女の結びつきよりもっと深い意味があります。それは魂と人格が双子となり、霊的に結婚して、人間が生まれた事を表しているのです。未来永劫、魂と人格を宇宙的な引力で結びつけているのが双子座の愛なのです。
双子座の人は自由を好み、好奇心旺盛で色々な経験を求めます。知性を重んじ、心情より分析や客観的情報を好むので、無差別に旅や経験、情報を求め、忙しく動き回って活動します。人と話し、こだわり無く色々な情報を聞く力があるので、多種多様な人と交流する事が得意です。魂との結婚の影響からか、浮世離れした神秘の世界が好きな人も多く、占いや形而上学、時には宗教的な世界にはまる人も少なくありません。
アッセンダントが双子座の人は、まずは感情と知性を区別し、客観的な情報や状況判断ができるように知性を訓練する必要があります。その為には人間関係を広く持ち、実際の関係から自分と人間を深く知る必要があります。余りにも人間関係が狭く偏った傾向の人や、自分の目的だけしか興味が無い人が、双子座のアッセンダントを選んで人間関係の経験を積む事があります。
また、逃れられない関係の夫婦や子供、親の介護など、不自由な問題や苦労の中で学ぶ事が多くあります。何故なら双子座は、好奇心が旺盛すぎて、自分の好きな世界や趣味に意識が飛び、目的が定まらない根無し草のような人生を送る事になりかねないからです。このような状態は、新しい経験を次々として学んでいるようですが、本当は知的欲望に翻弄されているに過ぎません。
知性を安定させ、理知的な価値を培う事で、初めて揺るがない目的が決まります。その為には無闇に動き回るのをやめ、生活の場や職業、規律正しい生活の基盤を作り、落ち着いて静かに考える場所と時間が必要です。この決断を自分でしなかった場合、思いがけず義務的で不自由な関係が発生します。与えられた不自由な環境で、割り切ったり、勝手に処理できない関係を経験する事になるでしょう。自分の未知の感情を掻き立てられて知る事も少なくありません。そして他の人が同じような苦労で悩んでいる事を知り、人間の一員として真剣に考えなければなりません。つまり自分も含めて人間を深く広く知り、人類を包括するような知的な愛を培う事が大事なのです。
これらの経験を踏まえ、意識が拡大、発展すると、人は皆同じように生きていると言う人類の繋がりを感じるようになります。これが魂の愛、引力の表れです。人間とは一体何か?進化から考えると、どう判断し調整すべきかを思索し、家族から国同士の関係まで、あらゆる関係へと意識が拡大していくでしょう。
この観点を持った双子座の人は、善悪や好みで判断しない客観性や、どんな意見も冷静に聞く事ができるようになるので、組織や企業で関係を調整したり、アドバイザー的な仕事ができるでしょう。中には外交官や国際機関で働く場合もあります。言葉のセンスや伝達能力を生かせば、アナウンサーや報道関係でも活躍できます。最近ではコンピュータや科学技術を用いて情報を駆使し、独自のネットワークで仕事をする人も増えています。
知的な人類愛を表現し伝達するなら、どんな場面でもそれは魂の奉仕となります。その鍵になるのは、人類と言う観点で理性的に思考する事。人類の関係はどう発展すべきか、あらゆる場面の関係で、理知的な愛を表現する人となって下さい。