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時代と星座
時代と星座 | 2016-09-02
蟹座
蟹座は命ある形態(人間の人格から生物の形まで)を生み出し、知性を養育する星座です。蟹座が全体を通してどう働くかは、戦後の日本の成長を見るとわかり易いでしょう。日本の成長の背後には、蟹座の保護があったのです。
戦争により日本は多くの人、自然、建物、文化が破壊され、無数の命が霊界に引き上げられ、何もかも一から出発しなければなりませんでした。しかし「霊界の厚い壁=古い蟹の甲羅」が破壊されたので、水瓶座的な新しい魂、外国人の魂も沢山転生できるようになり、急激に人口の回復が起こりました。更にアメリカの保護も受け、経済、教育、法による社会制度、都市の復興が整備され、新しい文化の建設が可能になったのです。
蟹座の力は次のような現象に表れています。人口増加は「生命を持つ形態を生む力」、保護を受けたのは「母性の養育力」、物質的な援助は「安全な生活と知的な文化の創造」、そして知性を育てる「教育」、このように、日本の復興には蟹座の力が直接的に働いていました。
更に、日本人は昔から全体が一つになり易い特性を持っています。蟹座は動物的な本能を支配していますが、より知的に、より洗練された形に、本能を昇華する目的を持っています。日本人の一つになり易い感性は、蟹座の影響ですが、悪い方向に働くと、恐怖心が強くなり、自分達だけを守ろうとして、他を攻撃したり、利用するようになります。しかし良い方向に働くと、霊的な感性になり、全体が魂の方向に向いて、善意、芸術、信仰、向上心などに昇華されます。オリンピックの陸上や水泳のリレーなどでもわかるように、グループ化すると個々以上の力を発揮する事や、おもてなしの心、世界をリードする芸術的感性などは、集団本能が昇華され、優れた感性となった例と言えるでしょう。
さて、今現在、文化的にも人間的にも復興した日本は、どこに行こうとしているのでしょうか?
まずはアメリカの保護が段々薄くなり、自立しないといけない時期に来ています。つまり、蟹の甲羅の保護が外れると言う事です。その為、法や経済、教育の再検討が始まっています。そして保護を受けて成長した者は、今度は周囲を保護する立場に立たなければなりません。助けを求める周囲の国や人々に、必要な援助を与える役目です。この援助は、生活を支える金や物質だけでなく、教育が大変重要な要素となってきます。人類が知的な人格になる為には、どうしても教育が必要だからです。海外進出した日本企業が、現地社員に技術や物作りの精神を教育するのが有名ですが、日本人が教育の重要性を理解している証です。
もう一つ、蟹座で大切な事があります。それがグループ意識です。蟹座は水瓶座と関係して、新たな集団意識を育てようとしています。それは家庭や同一民族と言う本能的な集団から、ランクアップした知的な集団、つまり目的を持ったグループ意識です。戦後、サラリーマンの比率は飛躍的に伸び、多くの人が何らかの組織で働くようになりました。生物学的な血の繋がりが無い人々が、目的を理解して各々の能力を発揮するのが組織です。これは知性が発達しないと、適応できません。
生まれた家、生まれた国と関係なく、目的が同じなら誰とでも交流し、働く事で、人は命の理解を深め、世界は急速に接近しています。ここから、実感的に生まれたのが「人類」と言う意識です。また、戦争を通じて敵も味方も同じように、命の尊さや平等性を理解する事で、人類と言う意識が深まりました。自分の家庭を大事にするように、地球が人類の家だと理解できれば、蟹座のグループ意識は完成します。私達が成長を遂げた背後には、地球の計画、そして蟹座の力が働いていた事は興味深い事実です。そして地球に養育された命は、自分を守る者から、地球に貢献する大人へと、変貌するのです。「人類」として、そして地球を守る者として、私達は海のように深い愛と知恵を、蟹座から学び、成長するのです。