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時代と星座
時代と星座 | 2016-08-05
双子座
双子座は時代精神の水瓶座と深い関係を結んで、人類が愛に目覚めるよう絶え間なく刺激を与えています。それは世界を広く知る事。以前の時代、人類の到達点は、一つの分野で天才的な知力を発揮する集中力でした。今、新しい時代が人類に求めている進化は、専門分野がありながら、同時に幅広い理解力=水平線的知性を持つ事です。それはどんな事を可能にするのでしょうか?
水平線的な広がりを持つ知性は、双子座の好奇心と、水瓶座の分散的な知性が後押して発達し、多くの人が膨大な情報を扱うようになりました。それによって違う分野の人達が、同じ目的の為に組んだり、尽力する事が可能になったのです。企業のプロジェクト、科学の研究、製品の開発、芸術のコラボレーションなど、この能力は異なった分野がグループとなり、より大きな力を発揮する事に表れています。愛が様々な分野を交流させ、人類は大きな力を発揮するようになったのです。このような交流を通じて、私達は様々な違いを超え、人類と言う観点を持つようになりました。「人類」という概念は、立派な思想なのです。
一方、交流する事で、国や民族の関係、個人の問題でも、価値観や意見の相違が、深刻な対立や断絶を生んでいます。これらの解決には、どうしても実際的で知的な愛が必要です。愛とは、異質なものを理解し、包括して適応していく能力=知恵です。その為には、私達は違うもの、両極端なものを広く知り、受け止めなければなりません。
人は違いを見ると、すぐに善悪や優劣を考え、排他的、攻撃的になりがちです。反対に、愛の雰囲気だけで違いを無視し、人は皆同じだと言う人もいますが、どちらも創造的な未来を生む事はできません。解決の一歩は、違いを客観的に認識する事です。そして、違いを包括する大きな視点とは何か?その視点から可能性を探り、時には妥協して、どう適応していくべきなのか?この道筋を考えて計算し、明確に提示する事が大事です。その準備として、世界には両極端なものが混在し、驚く程の多様性で、地球の生命が成り立っている事を認める必要があるのです。
宇宙から地球を眺めると、青い巨大な惑星生命がゆっくりと回転しているのが見えます。その中で大きく異なる価値観を持つ人類と、多様な動物や無数の植物が、ひしめきあって暮らしているのに、静かな青色のオーラの中にその様相は見えません。様々な違いを抱えながら、尚一つの生命として存在している地球、どうしてそんな事が可能なのか?私達は固有性や多様性を知れば知る程、そこには何かもっと大きなものがあると感じ始めます。それらを抱える地球には、全生命を支配している法則があるはずです。
今、人類の問題を調べ、データを出していくと、あらゆる経済から気候変動まで、世界が互いにリンクし、無関係でない事がわかってきています。命は編みこまれた一枚の服のように、密接に影響し合っています。その関係を理解すれば、原因を特定し、どのような改善ができるかがわかり、また改善しなければ、将来どうなるかが見えてきます。未来において、もっと科学が進み、測定できる次元や範囲が増えれば、誰もが理解できる正確な関係と原因が特定できるようになります。問題の原因には、相互に影響し合っている愛を理解できない事が関わっているのです。私達は科学、論理、データを駆使し、考える力によって、愛が土台となった結論を導き出す事でしょう。双子座は、問題と衝突を提起し、知的に考える力を促進します。愛を深める為には、感覚や偏った正義感に頼るのではなく、広く深く高く、世界を知り、事実を受け止め、そして考える事が必要なのです。
最も遠く異質と思われるものの間に働いている愛=引力。人の素晴らしさは、その関係を認識できる事です。魂的には地球の愛を探求する思想、実際的にはそれに基づく関係改善の努力、この両輪で、人類は訓練を受けています。双子座の愛は、宇宙的な引力です。人間はその愛の中で誕生し、今まさに地球の愛を現実に生み出す為、苦闘しています。人生で進化しているものは、形の違いや結果のみではなく、命の繋がりを知的に理解する愛のエネルギーなのです。