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時代と星座
時代と星座 | 2018-09-21
蟹座と第6光線
皆さんは動物が好きですか?花や野菜を育てていますか?今、空前のペットブーム、そしてガーデニングや野菜作りがブームです。自然界の命と接する事は、私達の心を癒し、命を慈しむ優しさを育て、心の美徳を増やします。この背後には、緑の第3光線のみならず、赤い光線=第6光線の働きがあります。第6光線は、主に命を慈しむ意識の美徳に関係しているからです。
蟹座は生命ある形を生み出す星座です。進化するには、生み出すだけでなく、進化を促進する必要があるのですが、動植物に接し、その役目を果たすのは、人間です。ところが、人間は一昔前、現在のように自然界と意識的には接していませんでした。現在のこのような密接な関わりを生み出したのは、第6光線が蟹座を通じて働いた経緯があります。今回は、蟹座の第6光線がどんな役割を果たしているか学んでみましょう。
以前説明したように、古代、人間と動物の間には、大きな壁がありました。互いに敵対し、恐れ、接触すると殺し合いになるような状態です。人間の肉体は動物界から生まれましたが、意識が分離して、そこから別の道を歩むようになりました。その初期時代、動物はまだ知性が弱い人間を、長い間繰り返し襲ってしまったのです。人間は襲われただけでなく、病気を移された事もあり、動物を非常に恐れるようになったのです。
本来、人間は動物を助ける役割がありますが、これでは接触さえもままなりません。そこで人間と動物界の間にある大きな意識の壁を破壊する必要がありました。人間の知性が育ち、動物の進化を助けられる程成長した時、第6光線が強く働き、その壁を破壊しだしたのです。
第6光線は、心に強く作用する光線です。夢や理想の為に、恐怖や欲望を犠牲にして、打ち砕く勇気を与えます。その結果、同情心や優しさ、見えないものに対する信仰心が生まれます。動物に対する人間の恐怖心や憎しみを破壊し、寧ろ親しさや優しさ、献身的な愛情をかき立てるので、動物と人間の関係は、徐々に改善されていきました。今、私達が動物に対して、恐怖ではなく、愛情を感じるのは、当たり前の事ではなく、第6光線の働きがあったからだと思うと、星座や光線の影響に感謝せざるを得ません。
蟹座に第6光線を伝達しているのは、海王星です。海の王と言われるこの惑星は、心のエネルギーを光に向かって上昇させる働きをします。人間のみならず、自然界の生物の心を扱っていますが、具体的に地上で生き物と接するのは、私達人間です。つまり、地球上で海の王の働きをするのは、私達人間なのです。
同胞と自然界の命に対して慈悲深く、進化を助ける為に献身的に働く人には、霊的に与えられた象徴があります。それは「胸に帆船のマークを持った人=海王星」です。風を受け移動し、助けを求める命を、船に引き上げる人です。これは第6光線の美徳を得た海王星の姿です。風は天からの知的なインスピレーションを表します。帆船で命を引き上げる人は、天命に燃えた知性に動かされ、救済の為ならどこにでも赴く光、人間のあるべき姿を表しているのです。
私達が地上で小さな海王星となる為には、心の浄化、多くの経験、そして信仰心と知性が必要です。蟹座は、自分が育つだけでなく、育ててもらった事に感謝し、更に同胞や自然界に愛を返す人になるよう教えています。養育された者は、やがて養育する者になります。今、人類はその位置に立ちつつあります。私達は霊的に成人できるでしょうか。蟹座を通じて、一人一人が小さな海王星となるよう心がけましょう。