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手 紙
手紙:2026-05-22
呼吸と創造
ハートと磁力
近年、医学界から瞑想が推奨されていますが、その時、「呼吸」は重要な要因です。自律神経を整えるのにも、大きな影響があると実証されています。呼吸に関係する臓器は、主に肺と心臓ですが、密教的に「心臓は自分で守らなければならない」と言う事と、「肺の病気は、思想(愛)の誤りに関係する」と書かれています。
この二つの臓器は、胸に位置する四次元体の「生命センター=アナハタチャクラ」と直結していて、霊界の生命を肉体に繋いでいます。健全な生命を守る為には、呼吸の意味を理解し、生活に活かす事が重要です。今回は、呼吸の霊的な働きを学び、病気の治癒や人生の創造に役立てたいと思います。
現代は「愛の時代」と呼ばれ、多くの人が愛について考える機会が多いものです。私達の胸の生命センターは、愛のチャクラと呼ばれていて、その発達は、時代精神の進化テーマになっています。魂が求めるテーマになっているからこそ、胸部の病も増えていて、現代人は病気を通じて「愛」を学ぶように強いられているとも言えるでしょう。
昔から、「人は考えた通りのものになる」と言われていますが、厳密には、「ハートが考えた通りのものになる」の方が正しいでしょう。何故なら、胸は愛の磁力センターなので、その人が考え、望んだものを、物質界から引き寄せて、人格や環境を作っているからです。私達は小さな神として、ハートの磁力を無意識に使い、自分自身と接する環境を引き寄せ、創造しています。真理の法則からすると、たとえそれが病気や問題であっても、自分の磁力(欲望や愛)が引きつけたものなのです。
呼吸の力
では、ハートの磁力とは、実際にはどう働いているのでしょうか。具体的には「考え方」と「呼吸の力」が関係しています。「息」とは、元々神の働きで、世界は神の息によって創られたと言われ、私達にも、似た働きがあります。
息を吸う吸気=破壊する力があります。引きつけたものを放し、過去に創ったものから解放します。この時、意識の焦点が重要。
息を吐く呼気=息を吸った時の考えに従ってイメージを創り出し、活動させる力があります。つまり創造する力です。
赤ちゃんは、息を吐いて「オギャァ」と声を上げる事で、この世に生を受け、その時から人格の創造が始まります。また、人は死ぬ時、「息を引き取る」と言うように、息を吸って全てのものから解放され、人生を終わり(破壊)にします。魂にとって、人生は「神の一呼吸」と言い、呼吸によって人生の始まりと終わりが表現されます。
さて、呼吸で最も重要なのは、息を吐く前に、私達が「何を考え、望んだか」と言う事です。更に、言葉を発する時には、息を強く吐くので、その効果は一層強く働きます。吐く息は、意識に従って同じ性質の物質を引き寄せ、命を与えて活性化します。その力は、時間の差はあれ、どんな人も同じように、意識に従って正確な結果を出すものです。
人は自分の意識について、余り理解していないので、結果が出て驚く事が多いでしょう。私達は、自分の意識の性質を知る為に、望んだもの、予期せぬ病気などの結果を経験し、その意識を理解する学習がセットされています。望んでない結果については、どこかに意識の間違いがあるのです。
心の磁力
人は呼吸をする度に、無意識であっても考えたり思ったりしている事に従って、自分を作り環境を引き寄せています。しかし、目覚めている間、どんな意識でいるか、殆ど認識していないのと同時に、考えたところでわかりにくいと言う難点があります。認識する知性が未熟である上に、意識が統一されていないからです。
例えば、振り返って「こう考えた、こういう理由だった」と思い出します。しかし、実は心が一致しておらず、違う思いがあった、あるいはその思いを無視し抑圧した可能性があります。その為、動機は歪み、心の強い磁力が、考えとは違う物質、環境、人を引き寄せてしまう事が多いのです。
子育てで、親は子供に良かれと思って色々な事を言いますが、思いの中には、不安や心配、あるいは支配、自分の正義などが混じっているものです。子供は親の心には敏感なので、そのようなバラバラな意識をキャッチします。そして霊界では、意識と呼吸に従って、物事の創造は法則通り進んでいきます。また、言葉は発しなくても、嫌な自分、恐れる未来など、起こって欲しくない事をずっと思いながら呼吸していると、皮肉な事に、望みとは裏腹のイメージを現実化してしまいます。
ネガティブな思いを持ち続けると、私達のハートは、そのような質料を引きつけて囲まれ、やがて心臓に悪影響が出てきます。また、肺はまさに呼吸によって、その人の意識に従ったエネルギーで満たされます。ストレスの多い現代社会に生きる私達が、心臓と肺を守ろうとするなら、自身の思いを進化の方向に沿った良きものにし、愛を学ぶ事、そして意識を統一する事が最も重要だとわかるでしょう。
浄化の力
さて、呼吸の吸う力には、本来破壊や解放の力があるので、呼気によっておかしなものを作ってしまっても、吸気で壊されるはずです。つまり、吸気は浄化の力として働くのですが、殆どの人が使えていません。それには、二つの理由があります。「こうなって欲しい」「これが正しい」など、結果について密着し続け、握りしめる意識が強すぎる為、引きつけたものを放す事ができず、かえって強めているくらいです。私達は、欲望の引力が強過ぎるのです。
更に、破壊して浄化するには、物質から完全に自由な意識焦点が必要です。この焦点は、知性が発達し、自己統一された一点から発せられます。その一点は、創造した一切のものに触れない無執着の位置であるべきです。これは至難の業で、吸気を正しく使えるようになる事自身が、自己犠牲と放棄を達成する弟子の道だと言えるでしょう。もし、この段階に差し掛かっている人がいたら、具体的な世界で善き創造は続けても、それに密着、執着せずに扱う別の意識を練習する必要があります。意識の焦点は、物質界と自分から離し、光や愛と言った抽象的な世界に意識を向ける大変高度なテクニックです。
このような理由で、今の私達にできる事は、吐く息をできるだけ良い創造に変える事だと言えます。日々の生活で、社会に役立つ為に、どんな自分になるべきか、人の為になる事を望めるか、自分も人も理解しようと努力しているかなど、胸に宿る生命が、魂の愛と繋がる意識が大切です。
愛に向かうハート
とは言え、人は中々意識を識別する事ができず、自分に騙されるものです。そこで、前述した方向を心掛けつつ、何か結果が出たら、自分にとって善き事も悪しき事も、その前の意識とどう関係があったかを、考える練習をしましょう。特に、人は失敗から学ぶようにできているので、上手くいかなかった事や病気から、勇気を持って考える時間を大切にする事です。そして、より良い創造をする為には、どのような意識が、光に満ちた物質(質料)を引き寄せるか、自分や人を観察してみるのも良いでしょう。
人間は、神に似せて造られた生命体なので、神と同じように呼吸をしながら、地上で創造を続けます。人は、神のように、自分を含めて何かを創り続けるのです。残りの人生をより良いものにするには、胸に宿っている命の磁力を、利己的なものに向けないよう気を付けましょう。そして、ネガティブな思いや考えが、ハートに住みつかないように、どんな理由があっても、そんな思いに気づいたら、やめる訓練を繰り返しましょう。この単純な訓練を続ける事で、少なくとも、私達は今より精神的にも肉体的にも健康になれるはずです。
これから続く人生、何を引き寄せるか、どんなものを創造するか、小さな神として改めて考えてみましょう。私達の心臓や肺を健全なものにするのは、より高度な世界に向かう正しい意識の方向、正しい理解、つまり愛の力です。皆さんの人生が、呼吸と共に、愛に向かう事を祈ります。