Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2021-03-26
地球 その①「苦しい努力の星」
皆さんは、私達が住んでいる「地球」について、どんな事を知っていますか?人類は、まだ宇宙意識が希薄なので、そもそも「地球」について、考える機会があまり無いかもしれません。自分が生きる事で精一杯でもあり、一生涯、地球について考えないまま、人生を終わりにする人もいるでしょう。
地球の人達は、時に宇宙人を探していますが、多分、太陽系の他の惑星の人間は、地球や地球人の事を知っています。それに対して、地球人だけが、他の惑星やその生命体について認識できません。何故なら、地球人は、「人間の概念」「生命の規定」が物質的過ぎる為、他の次元の生命存在を想像しにくいからです。これこそ、地球の特徴と言ってもいいでしょう。
まず、地球の次元的な位置についてですが、以前説明したように、地球は、宇宙の最低次元の「物質界」担当です。その為、意識が物質に縛られているので、それ以上の次元を認識しにくいのです。宇宙で「知的生命体」を探しても、皮肉な事に、私達は最も知性が限定されている惑星と言えるでしょう。
地球の物質と言うと、目に見え触れる事ができるものに限らず、人が感じる事ができる心や知性も、物質の範囲に入ります。私達が、存在の有無を議論している「魂」ですら、宇宙からすると「物質」に入ります。もし全ての人が、自分に心があるとわかるように、魂があるとわかれば、科学で証明する必要はありません。しかし、意識が未発達な為、殆どの人類は、魂を認識していません。物質界とは、それだけ意識が限定される場所なのです。
さて、地球は「磁性反応の学校」です。そして、地球を卒業した人は「苦しい努力の卒業生」と呼ばれています。これはどういう意味でしょうか。物質とは「霊=生命を与える波動」と反対極にあり、霊に反応しにくい存在です。私達は生きて活動しているので、生命ある存在ですが、ここで言う「霊の与える生命」は、もっと純粋でとても強いものです。私達の肉体は、確かに生きてはいますが、人類はその純粋な宇宙的生命を知りません。もし、私達が純粋な生命に応答するようになると、太陽のように強烈な光を発し、周囲を磁力的なオーラで磁化します。その純粋な生命に接触する為、「自分を浄化し、改良する苦しい努力」を重ねるのが、地球人の進化になります。
この原理を体現したのが、釈尊やイエスです。釈尊は、波動が低い不自由な物質を作り変え、肉体を持ちながら純粋な生命と融合したので、巨大な磁力を帯びました。そのオーラは、十里四方を照らしたと言われています。彼は苦しみ抜いて、思考を重ね、人類史上初めて高い次元に意識を結んだ人です。
釈尊曰く、「人類の苦しみは、無知と執着が原因」です。何故なら、私達は物質的な感覚に執着し過ぎて、高度な次元に意識を向けない為、物事の根本的な原因や理由がわからず、苦しむからです。苦しみとは、物質に囚われる地球人の特性です。そこで釈尊は、執着をやめて、純粋に何故か?と、考える事を教えました。それが魂意識です。意識を宇宙的真理に向ければ、いつか苦しみの真の原因が理解できます。正しく考える事が、解放される鍵であり、そうなった人が、自分と周囲を救う事ができるのです。
今、世界中で多くの人が苦しんでいます。「苦しい努力」を痛い程感じているのが私達です。しかし、このような衝撃的な出来事の時には、現象の対処ばかりを考えるだけでなく、背後にある意味、真の原因を理解するチャンスです。真に考える努力をする人は、一つの鍵を掴むでしょう。人類は、この苦しみから愛と善を生み出す事ができるでしょうか。