Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2021-09-24
バルカン「魂への目覚め」
「人はいつ魂に目覚めるのだろう?」「私の意識は、魂的なのだろうか?」…。皆さんはそんな疑問を持った事はありませんか?私達の人格は、この世の現象に目まぐるしく反応し、魂が何を考えているか、高い理知性が何を求めているかに無頓着です。この状態は、人格が魂に対して眠っていると言えます。一体、いつ「目覚める」チャンスがやってくるのでしょうか。
その役割を果たす惑星が「バルカン」です。バルカンは、用意が整った人のサハスララチャクラ(頭の上の最も高いチャクラ)から、肉体を揺さぶる電気的な力を与えて、人格を目覚めさせます。「鍛冶屋」の異名を持ち、火山を操る神でもあるバルカンは、魂の法則に合わない現象を破壊して、人格を造り変える力を持っています。
バルカンは、天文学的には未発見の惑星で、水星にとても近い軌道で回っています。(一般的なチャートには記載されていません)誰にでも働く訳ではない為、未発見でありチャートでも注目されていないのです。魂は効率を重んじるので、無駄な動きはしません。私達の中で、破壊の一撃を受けたら、その人生で目覚める可能性のある人に、働きかけます。バルカンは、牡牛座の強力な支配星ですから、その意味では、牡牛座生まれ、あるいは牡牛座のアッセンダントの人は、「目覚め」のチャンスがあると言えます。では、「目覚め」とは、何でしょうか。
その鍵は、「考える事」です。人は不幸や辛い事が起こると、環境や人のせいにして、周囲を恨みがちです。ところが、真の原因は自分の意識にあります。そこで、「何故、こんな事が起こったのか?」「本当の原因は何か?」「私は、この事件で学ぶべき事があるのではないか?」と考え始める態度が、魂に近づく一歩になります。一般的に、人は周囲を批判して文句を言い、怒ったり悲しんだりして、事が過ぎるのを待つものです。そして、「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」で、何も考えず、自分を変える事もなく、また同じ生活を繰り返すのが普通です。しかし、バルカンが働いている人には、一撃が頻繁に働きます。上手く行かない、病気になる、事件が起きるなど、度重なる破壊が起こって、辛さや苦痛が増していくでしょう。そこで、ようやく真剣に考えざるを得なくなります。この意識転換が、魂と向き合う準備となるのです。
また、バルカンの特徴は「意志力」です。分かっただけでなく、自分を支配して、生活を変えるまで、鉄拳はしつこく振り下ろされるでしょう。鍛冶屋は、設計だけでなく、実際に刀を造らなくてはいけません。それは、過ちを理解するだけでなく、生活を変え、自分自身を造り変える事を意味します。このようにして、バルカンは、理解したら意識と生活を浄化し、良くない事をやめるまで、私達を鍛え上げるのです。これは、人間にとって、都合の悪い嫌な事です。しかし、魂に目覚めた人は、間違った生き方を続けるより、直すチャンスが与えられ、自分を正せる方が幸せだと感じるものです。
バルカンと接触したいかどうか、自分に問い掛けてみると、魂に「目覚めている」かどうかがわかるでしょう。魂との対話は「沈黙の声を聴く」と表現されています。ドラマチックで衝撃的な気づきは、心理的なものが多く、理性的なものではありません。黙っている声を聴く程、微かで聞こえにくいのが魂の声です。それでも、教えて欲しいと真に願う人には、必ず応答するのが魂であり、その通路を破壊力で切り開くのがバルカンです。今、人類は進化したので、バルカンの下で衝撃を受けていますが、個人的には、どうでしょうか。沈黙して、自分と向き合い、聞いてみて下さい。