Appearance the soul
魂の表れ
2016-06-07
祈る
① 自発的に祈る
「初詣」「苦しい時の神頼み」、お正月に神社や寺に行き、今年の願い事をした方は多いでしょう。景気が悪い世の中や、悲惨な出来事があった翌年ほど、多くの人が初詣に行く傾向があります。果たして私達の祈りは、神様に届いているのでしょうか?
宗教が廃れてきた近年ですが、悲惨な出来事が起こる度に、かえって世界中で祈る機会が増えています。世界の出来事を瞬時に知れる今、どこの国の人に対しても、魂が安らかになる事、世界の平和を祈る事が頻繁になりました。国や民族、そして宗教の違いを越えて、最近人類は誰に教えられる事なく、自発的に祈ります。明らかに、祈りは魂的な行為です。
普段神について考えていない人でも、いざ危機を体験すると、目に見えない偉大なるものに祈りたくなるのが人間です。これは教えられたからではなく、人間には目に見えない魂や、偉大なる神を知る力がある証拠です。優れた科学者が、自然の摂理を研究し神秘を感じる時、宇宙飛行士が地球を眺めた時、人が広大な自然を目の当たりにする時、神を感じて祈りたくなるのは、それほど人間の感性と理性が発達したからなのです。宗教は廃れてきたのに、現代人の意識は目覚ましく発達し、一人一人に真の宗教心が目覚めかけているのです。
② 祈りは魂との通信手段
「祈る」は、「言った通り実現する」と言う意味があります。これは地球の神=頭脳が、地球進化を宣言し、全世界を法則通りに治め、やがてそうなると言う未来の事実から生まれた言葉です。人間は神に似せて創られたので、魂はその能力を持っています。但し、これは「魂の目的を理解し、法則通りに行動したら」、の話です。そこで、人は魂と交流し、その目的や進化方向、法則を聴き取らなければなりません。その応答手段が祈りなのです。聞いたら答える、助けを求められたら救済する。これが祈りの原理です。しかし自分勝手な欲望で願い、法則を無視している間は、魂に祈りは届きません。意識の方向が違うので、アンテナと周波数が合わないからです。
魂の特徴は利他的な愛と、正しい救済です。ある特定の人ではなく、多くの人の福利や進化、救済が関心事になります。そこで、人が利己的な意識を捨て、人の為、生命全体の為に生きるようになると、魂と個人はより良く通信するようになります。
③ 愛ある祈り
また、神に届くもう一つの祈りは、一定多数の人々の同時期の叫びです。余りに悲惨な状況の中、人が純粋に救いを求めると、その集団の声(心の叫びも実際の声も)は、魂や地球の頭脳に届きます。例えば、余りに多くの国民が圧制に苦しんで、救って欲しいと願えば、魂はその役割を果たす人物を送り込みます。しかし、一定数の人が救済して欲しいと願わなければ、祈りの通信が無いので、そうはなりません。
更に、一定多数の人が、無私無欲で他の人々の為に祈ると、その祈りは人類の祈りとして神に届きます。このような質の祈りを発信する愛が、何より重要なのです。
私達は、魂や地球の神が耳を傾けてくれるような愛ある祈りをすべきです。そのような祈りを持つ程、愛と理知性が発達したら、人類と魂は祈りを通じて、もっと頻繁に交信するようになるでしょう。祈りは素晴らしい通信行為です。そして誰からも教えられる事なく、魂は実在する、地球には「神=最高頭脳」がいて、人類の進化目標がある、と実感できるようになるでしょう。世界中に、同じように暮らす人々の事を、広く考えられる人になり、人類の為に祈る事ができる愛が、私達の中に育ちますように…。