皆さんは、国連の「WFP」が、毎年二千万人以上の子供に、学校給食を提供している事を知っていますか？世界では子供を学校に通わせないで働かせる地域がまだ多くあります。学校に給食があると、親が子供を学校に行かせる動機になるのです。また充分な栄養があれば、子供の体は順調に成長し、勉強にも集中し易くなります。世界中に給食と教育を普及させる事で、貧困の連鎖から救おうとする取り組みです。

人類は、地球の脳細胞です。脳は肉体の中の最高の物質ですが、これをフル稼働させるのに必要な栄養は、正しい食べ物と、教育です。残念ながら、どちらも全人類に行き渡っている訳ではありませんが、今ほど、世界的に教育の重要性が理解されている時代はありません。その取り組みも、かつて無い程熱心に行われています。

動物も子孫に教育する種族はいますが、それは主に生きる術を伝達するだけです。人類の教育は、才能を引き出し、モラルを整え、文化を作り、働いて必要を満たし、やがては,、魂の使命を果たす人を育てるので、魂にとってとても重要な取り組みなのです。人類は正しい教育を受けられれば、知的な才能が開花し、魂エネルギーを受信し易い脳になります。もし人類の大半が必要最低限の教育を受けられ、希望する人には好きなだけ提供されたら、未来の可能性は無限大です。その為、魂は人類全体に教育を行き届けようとしているのです。

反対に、人類は悪い教育を受けると、そのように洗脳される事も事実です。自由に知り、自由に考える事を認めない教育は、国としても親としても、人類に対する大きなカルマになります。また人類の繋がりを教える愛と救済は、教育の基本です。そうでないと、知識を悪に応用する最悪の事態が生まれます。残念ながら、今一部の国でその傾向も同時に生まれつつあります。

国民が一定の進化を遂げる条件は、平和で安定した社会、そして衛生状態、栄養状態、教育状態の水準があるレベルまで上げられ、全体に行き渡る必要があります。これらを実現するには、政治と経済が繁栄しなければなりません。

戦後、日本は高度経済成長を遂げて、ある程度教育も行き届きました。現在は、教育の質も考え直す時期に来ています。全ての教育が完全に正しい訳ではありませんが、親が子供に良い教育を与えようとするのは、本来の魂意識と、個人的な欲望が混じった結果です。日本人の多くは教育に興味があり、熱心でしょう。

私達がどんな分野でも教育を受けて、学ぼうとする向学心は、紛れも無く魂の表れです。何故なら、魂とは考えて理解する意識であり、世界を知って、より良く奉仕しようとする存在だからです。

今、一定の教育水準に到った国に求められている事は、「知識を知恵に変える事」です。知恵とは、知識を応用し、世界が求めている様々な事に、適切に応える能力です。その為には、人に興味を持ち、人と付き合い、人々が何を求めているかを知る事が大事です。この経験と教育は何よりも重要でしょう。

どの国でも、真の財産とは人です。その為、教育ほど重要なものはありません。その国民に合った正しい教育方法を考え、全ての人に行き渡らせ、意欲ある人にはチャンスを与える構造、この実現を願い協力する人は、紛れも無く魂に協力している人と言えるでしょう。