皆さんは「旅」は好きですか？反対に、旅行に行った事が無い人はいますか？世界の中では、未だに生まれた村から一度も出た事が無い人もいます。アメリカでさえ、生まれた州を出ずに一生を終える人がいるそうです。以前、女性カメラマンがアフリカのナミビアへ行き、砂漠と海で現地女性の写真を撮る番組がありました。若い女性達に企画の説明をすると、誰も砂漠に行った事は無く、海を知っている女性もいませんでした。

トラックに乗って行った事が無い場所に行き、ホテルに泊まり、撮影で楽しもうと誘っても、行こうとする人はなく、最後におずおずとたった一人が希望しただけでした。その後、怖がりながら、数人の女性がついてきましたが、実際行ってみると、全員が大興奮！笑顔全開で生き生きとした素晴らしい写真が撮れたのです。しかし彼女達は、その企画が無ければ、海や砂漠を見ないで人生を終えたかもしれません。

人は知性や想像力が活発になると、知らない世界を知ろうとし、好奇心が活発になります。その典型的な表れが「旅」。旅は人間独特の意識活動で、魂に戻る意識の帰還を象徴しています。特に今の日本人は意識活動が活発で、若い頃海外を始め、旅行に行く機会が多いものです。人は何故旅をしたくなるのでしょう？

最近日本では、世界と国内の観光地だけでなく、普通の街から秘境の地まで、地球の隅々までを紹介する番組が増えています。旅と言っても、買い物や食べ歩きが目的の場合もありますが、知らない場所に行き、そこの文化や歴史に触れ、人がどんな生活をしているか、どんな自然があるかなどを見ると、驚きと共に意識の制限が無くなる事があります。旅をすると、感性と知性が刺激を受け、考え方や思考が広がるものです。

人間は地球のあらゆる場所に興味を持ち、世界中の民族と文化を知ろうとし、深海から宇宙まで、実に広い好奇心を持っています。魂と人格を結ぶ役割をする双子座は、「知的好奇心」が特性です。また魂の愛を普及する水瓶座は、博愛と分配を通じて、広い理解を促します。この２つの星座の影響で、今人類全体は移動と交流、自由な旅をするようになりました。

私達は同胞である人類を理解する為に、普遍的な愛が必要です。その第一段階に表れてくるのが「知的好奇心」です。その典型的な表れが「旅」。実際の旅から、何かを研究する知的な旅、そして人生の旅まで、人類は様々な種類の旅をしながら、魂に帰っていく意識の旅人です。あらゆる旅は、魂に通じる意識活動の広がりに繋がっているのです。

以前、知的な人々は、一つだけの専門分野に秀でる事で、集中力や知力を獲得しました。ところが、今の私達に求められているものは愛。愛は十字架で象徴されているように、縦と横の意識の広がりが大事です。水平線的な広さと、更に高く深く広がる意識です。各々が専門的な知識や技術を持ちながら、他の分野を理解する包括的意識が必要なのです。

表面的には違っても、自分と同じように人生を生きる同胞、多様性で成り立つ人類を繋ぐ命。旅は自分と全く違う視点を与えてくれる、と同時に、ただ一つの愛を感じさせる手助けをします。人は旅で何を求めているのか、もう一歩踏み込んで、旅と愛について考えてみてみませんか？