各星座は反対極にある星座と特に深い繋がりがあります。雄羊座―天秤座、牡牛座―蠍座、双子座―射手座、蟹座―山羊座、獅子座―水瓶座、乙女座―魚座です。この組み合わせは、仕事や仲間、家族の関係にも良く見られます。中でも獅子座は時代精神の水瓶座の反対極な為、特に活発で、人間の個性の発達に強い影響を与えています。それはどんなものでしょうか。

「感受性の拡大」「自意識の発達」、この二つが獅子座の大きな影響力です。それは現代人の精神的問題を引き起こすと同時に、人類の飛躍的な進化を促進している力でもあるのです。将来、魂が人格と協調して働く為には、人格が反応できるエネルギーを広く高く拡大していかなければいけません。自意識も、単なる一人の私から、家族の中の私、国家や民族の中の私、人類の中の私、地球の中の私、太陽系の中の私…と、広がっていく必要があります。この影響で、人類の感受性は益々敏感になり、自意識＝プライドも理由無く高くなっているのです。ところが、進化とはアンバランスとバランスを繰り返して、徐々に進んでいくものです。敏感になれば、処理仕切れない情報や新しい知覚が、体、心、知性に入ってきます。予期せぬ反応に苦しみ、自意識の高い自分を扱い切れずに、心も体もバランスを崩し易くなります。これは発達の過渡期、ある意味避けられない通過点です。

鈍感で固まった感受性なら、安定しているのでバランスも崩れないでしょう。しかし、進化に必要な情報も受信できない為、新しい変化が起きません。つまり、安定した鈍感さより、アンバランスな敏感さの方に、未来の可能性があるのです。

獅子座は極めて強い火（獅子座は火の宮）のエネルギーで、人間の眠っている認識力を刺激します。ライオンが縄張りのあらゆる変化を感じ取るように、個人の知覚力の範囲や種類を拡大させ、人間としての武器＝知力を高めているのです。それは次のような意識を確立させるでしょう。