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Appearance the soul
魂の表れ

2016-07-04

死と向き合う

 ①死を認識する力

少し前、女優樹木希林さんの広告、「死ぬ時ぐらい好きにさせてよ」が、話題になりました。樹木さんは乳がんから癌が転移し、現在も治療中です。何度も死を覚悟しながら、仕事もこなし、死に向き合う番組や取材で発言されています。彼女の生き方を通じて、私達は死を考える事ができます。

また皆さんは「終活ノート」を知っていますか?死後の物、金、ペットなどの扱い、葬式の希望などを書き込むノートです。遺言を書く人も増加し、安楽死を認める国も増えてきました。全ての人が等しく経験する死、皆さんはどう考えていますか?

今、私達は自分の死に方について考え、選択する機会が増えてきました。苦痛を伴う癌や、周囲に苦労をかける認知症などが増加し、何が何でも長生きする事の是非を考えるきっかけになったのかも知れません。ある癌の患者さんが、「癌は死ぬ準備ができるので、ある意味良い病気です」と言いました。以前は死を口にする事すら恐ろしかったのが、理由はともあれ、私達は死を覚悟し、直視できるようになってきたのです。これは大きな変化ですが、「自分が死ぬ事を自覚して死を迎える」と言うのは、魂の偉大な意識活動なのです。

 

 ②死は魂の命令

意外な事ですが、事故や戦争は別にして、死は魂の命令です。魂が肉体で奉仕する期間が終わったので、肉体から撤退する命令を発すると、死が起こります。生まれる事も魂の計画と命令なら、死ぬ事も魂の命令です。そして、その時が来た」と察知するのは、人格が魂の命令を感じ取った時なのです。多くは病気がきっかけになり、死期を悟る事になりますが、非常に進化した人は、役目が終わると死を意志して、あっさり死ぬと言われています。

人は死を恐れます。恐怖の理由は「自分」と自分が繋がっている全てを失うからでしょう。しかしその喪失感と恐怖は、人間が古代、死について誤った教育を受けた事が原因なのです。死は自然法則の一つです。自然界が誕生と死を繰り返しているように、大昔は人も自然に死を受け入れていたはずです。ましてや、人間の源は理性=魂であり、個別の肉体が死んでも、意識は失われません。正しい教育が受け継がれていたなら、私達はこんなに死を恐れなかったでしょう。ところが、古代に権力を握る物質主義的な指導者が、多くの人に個体が無くなる恐怖を植えつけて支配し、その恐怖観念が今まで受け継がれてきたのです。

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