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2015-06-05

乙女座のアッセンダント

素晴らしい人と結婚し、立派な子供を育て、良い家庭を持つ事は、多くの人の夢でしょう。このプロセスには、自分が親となり、子供を育て、周囲に献身する人間の成長が、象徴的に表れています。乙女座は、夢と希望を持って養育する母なる星座です。憧れに向かって向上する為、自分にも人にも、良いものを与え、献身的に尽力する慈愛が備わっているのです。

占星学での結婚と妊娠は、魂が人格と結婚し、人格が知性の光や洗練された感性を得て、成熟し、やがて知恵の人になる事を意味します。その為、乙女座は命や善に対する信仰心を与え、そこに向かって一生懸命努力する事を鼓舞するのです。

アッセンダントが乙女座の人は、「物事を正しく扱う知識と識別」がテーマです。元々感性的に美意識が高く、好みがはっきりしているので、更にその分野の専門的知識や技術を得る学習が土台となります。「良く聴き、良く視る」事は、意外ですが知性の発達を促します。これは学びの基本ですが、乙女座は受動する事が得意なので、好きならば知識や技術を熱心に学び、良い成績を挙げるでしょう。それどころか、没頭して、懲りすぎる程その世界にのめり込む可能性があります。この性質から、専門的な研究や物作りに向いている人が多く、現代は仕事や趣味の世界で、乙女座の特質を発揮している人が多いのです。

正しく学べば、正しく扱う知識が増えます。多くを経験すれば、センスや勘が洗練されます。乙女座は、知識とセンスの両方を使って、自分自身を磨く事に喜びを覚えます。また、それによって、人に喜ばれ感謝されると、更に無償の愛を捧げたくなるのが乙女座です。これが家庭に向くと、良い食べ物、便利な物、優れた教育などを吟味して、できるだけ良い環境を整えて、周囲を育てようとするでしょう。

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ところが、やり過ぎ、凝り過ぎるのが乙女座の落とし穴です。「木を見て森を見ず」と言った視野狭窄や、自分の経験からの判断を信じ込む事で、識別力が歪んでしまうのです。沢山の知識による論理は、実は独自の好みを裏付ける為に使われている事に気づきません。また、乙女座は自分に足りないものがある欠乏感が、恐怖を駆り立てます。同情心が深く、自分に対する美意識も高いので、頼まれると断れない、みっともないまねはできないと言う恐怖心が湧いてきます。その為、尽くす事や没頭する事に依存する傾向が出る恐れがあります。こうなると、家族に対する過保護や必要以上のこだわりで、世界が狭くなり、大きな価値観を見落としてしまう可能性があるのです。

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