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時代と星座
時代と星座 | 2016-12-16
天秤座
今、世界中で政治が揺れています。欧米では移民問題をきっかけに、人々の価値観が二分されつつあります。天秤に例えると、バランスが右に傾いたり、左に傾いたり…。極端な傾きを繰り返す政治の激動は何故起こったのでしょうか。実はこの背景には天秤座の力があります。市民、世論、世界の価値観が、まさに「天秤座」で試されているからです。それは一体どう言う事でしょうか？
天秤座は一般的にバランスを取る星座と言われますが、どちらかに天秤を傾けるように、はっきりした価値観を決める事で進化します。この星座は、知的に考え、新しい価値観を決め、社会を改革していく星座です。
昔は英雄的な君主や一握りの政治家が、世の中を治めていました。その間は、市民は自分達で考える力がなく、自分の価値観を持つ事もできませんでした。しかし私達が生きている水瓶座の時代には、市民が社会参加し、政治に意見を持ち、新しい価値観を創造していく主役になります。一人の英雄ではなく、市民の代表者が政治を行うのです。そこで、市民に広く教育が普及し、仕事を選び、選挙権が与えられ、政治を選択する義務が発生したのです。
天秤座は、早く結果が出る特質があるので、結果を見て考え、次により良い選択をする事がテーマです。市民は社会や経済の結果を見て、自分達の声を反映させなければいけません。一度には完璧な価値観に飛躍できないので、階段を登るように、時には間違いながら、自分達の意見を社会に還元する練習をしています。これが天秤の傾き現象を起こしているのです。
天秤座は、市民に今二つの価値観を突きつけています。一つは①物質的で自分達（ある特定の人）を守る価値観、これは物質を扱う価値観なので、結果を重視し、優劣や損得が中心になります。もう一つは②全ての人の福利を平等に扱う人道的な価値観です。これは命を扱う価値観なので、人類愛が基調となり、魂の理想に近づこうとしています。
覚えておかなければいけないのは、①の物質に基づく価値観は、人類を世界大戦に導いた古い考え方です。損得や敵味方がはっきりあり、人が簡単に飛びつき易いものですが、根本は狭量で利己的な考えに基づいています。憎しみを煽ったり、排除する相手が決まっているので、感情的になると容易に扇動されてしまいます。そして一時期上手く行ったとしても、動機が利己的なので、悪カルマを積み上げる事になります。人類は悪カルマの結果、悲惨な世界大戦を経験したのです。このような人々は大変巧妙で、人の欲望を扱い慣れているので、注意深く判断しなければなりません。
さて、人類の福利を扱う価値観は、始まったばかりで、実践は中々上手くいきません。しかし、心の美しい沢山の市民は、天秤座を通じて、命の平等性や権利の保護を望んでいます。失敗を繰り返しながらも、私達は確実に光の方向に進んでいるのです。魂はたとえ上手くいかなかったとしても、人類が何を目指そうとしているかに注目しています。つまり、動機、価値観、意識が大切なのです。
天秤座が与えてくれるもう一つの力に、発言力、説明能力があります。今、多くの人が人前で話をしたり、自分の主張をするようになりました。最初は利己的で自分の事ばかりをしゃべり、相手を攻撃する事に使われますが、愛が育つと、発言内容が変わってきます。世界を変えた優れた政治家が、言葉の力で人々を動かし、社会を変革していった事を思い出して下さい。
私達は今、注意深く人々の「言葉の波動」を聴かなければなりません。人類がどんな価値観を持てば、世界が進化するのでしょう。一人一人がよく考えて、世界の進化に参加する時代になりました。目先の損得に惑わされず、天秤座を通じて、未来から世界を考えていきましょう。
