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時代と星座
時代と星座 | 2017-01-13
蠍座
蠍座は現在独特の形で水瓶座と提携し、個人能力を高め、優れた人格を排出しています。蠍座的に優れた人とはどんな人でしょう?
皆さんは人間の特質とは何だと思いますか?それは「強さ」です。強さとは、あらゆる状況、問題に対して、身体的にも、心理的にも、そして知的にも強いと言う事です。体には何の武器も持たない人間が、現在地球環境を支配するまで最強になった鍵は、知力です。人間は知性の強さで、ひ弱な動物体から、ここまで進化、繁栄したのです。小さくて鈍感だった感性も、様々な刺激を受け、幅が広がり、欲望も最大級に発達してきました。
しかし現在、人は再び弱くなったと言われています。本当に弱くなったのでしょうか?知的にはかなり能力は高くなっていますが、体や心が折れて、問題にぶつかった時、しばしば意志が萎えてしまうのです。反対に強靭な心や体を持っていても、知力が低いと、環境に正しく対応できず、問題が解決できないので、これも強いと言えません。
課題や目的に対して、能力を発揮できる条件とは、体と心と知性を一つに集中させる事です。私達の体、心、知性は、かなりの能力を秘めています。ところが発達したからこそ、三つを抱えて全部を支配しなければならなくなったのです。どれかが邪魔したり、怠けて協力できないと、意識がバラバラになり、効率良く行動したり、目的を達成する事ができません。特に体の怠惰性や好き嫌いは、目的達成の時、しばしば大きな障害になります。天才的な感性や知性があっても、体が虚弱ですぐ倒れたり、心や考え方が偏り過ぎて社会適応できないと、「凄い人だけど、とても組めない」となってしまいます。私達は今「知的な意志の強さ」と言うかつてない難しい課題に直面しているのです。ある意味、弱いと言われても当然かもしれません。
さて、人類は常に外にある敵や問題と闘ってきました。しかし、内的に自分と向き合い、自分を支配しようと闘う事ができるのは、相当な意識の進化です。弱さの理由が自分の中にある、それが理解できる事自体が素晴らしい発達なのです。
そこで、蠍座はそこまで発達した人格に、闘う武器を与えます。自分を統一する集中力、それを邪魔する自分を殺す意志、つまり克己心です。そして目的に向かって、潜在しているあらゆる力を徹底的に引き出し、自分は有能である事を、人にも自分にも証明するよう導きます。要領良く適当に怠け、人を利用して自分は動かない、隠れて逃れていた態度を一転させ、やらなければどうにもならない状況に追い込んでいくのです。
蠍座には、もう一つ武器があります。それは第六勘(感覚の「感」と違い、マインド意識を指します)と言われるものです。第六勘は人格の全ての力が集結した時、意識の頂点に表れるもので、ある種、理屈や論理を超えています。これによって、最も早く原因を考え、問題を洞察する事ができ、困った状況になった原因は、自分にあると認め、改善する強さが育ってくるのです。
水瓶座と言う星座は、努力や人との衝突を余り好みません。その為一般的に今の若者は、限界まで頑張る事や、リスクを避ける傾向になります。能力はあるけれども、挑戦や努力はできればしたくない。これでは水瓶座の奉仕が実行できなくなってしまいます。そこで蠍座は能力ある人物には、個別に働きかけて、闘う力を与えるのです。そしてその人はリーダーとなって、周囲の人からも力を引き出す訓練を始めるでしょう。
さて、蠍座を通じて自分と闘っているもう一つの意識とは一体何でしょう。これこそ魂意識です。自分と闘う人は、人間には「私」以外に別の意識があるとわかってきます。蠍座の究極の目的は、人格の意識を集中させて、魂に向ける事です。こうして、実際的な実力者でありながら、見えない世界を信仰する人が誕生します。自分をここまで変える事ができた奇跡、蠍座は人格に魂の力を体験させ、証明し、信じさせる星座です。その体験から、人は強く、賢く、愛ある人になっていくのです。