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時代と星座
時代と星座 | 2017-06-02
雄羊座と第1光線
雄羊座は最も強い「意志と力」の第1光線が流れる星座です。第1光線は、あらゆる存在に生命の脈動を与えます。これは地球の霊的な光線でもあり、色は電気的なブルー、それが宇宙から見た地球のオーラに表れています。地球の「生きて存在しようとする意志」が力となって、あらゆるものを生かしているのです。
生命を与える力は、奪う力でもあります。映画「もののけ姫」の「シシ神様」が、命を与え、命を奪う神として描かれましたが、これはまさに第1光線を表しています。インドでは破壊の神としてシバ神と呼ばれています。生き、そして死ぬ事は、地球の法則であり、魂の一呼吸、一つの周期を表しているので、誰も逆らう事はできません。全ての人がこの影響で生死を繰り返しているのですが、私達人間の性質としては、どのように表れるのでしょうか?
第1光線を持つ人の特徴は、恐れを知らず意志が強い反面、プライドが高く支配的で、火山のような怒りを持っている事です。自分の考えが一番正しいと信じ、周囲を従えようとするので、自ずと創始者やリーダーとして存在感を表すでしょう。雄羊座の人はこの影響で、自意識が強く、負けず嫌いになりますが、人に認めてもらって自信をつける為に、意志強く努力して、確実に成長していきます。良くも悪くも、考えると同時に直ちに行動するので、成功も失敗もはっきりしたものになるでしょう。その結果を受けて、自らを直し、自己訓練して、自分を支配する力を増していきます。
言葉に力があるのも特徴で、演説するとカリスマ性を発揮します。これらの力を生かした典型的な職業は政治家です。悪い例ではヒットラー(牡牛座)やナポレオン(獅子座)がこの力で世界を動かし、良い例ではキング牧師(山羊座)が公民権運動を成功させました。アップルの創始者、スティーブン・ジョブズも、この光線を持っていたでしょう。愛があれば、人を鼓舞し、勇気や生きる希望を与えます。愛が無ければ、意識の中心は常に自分と自分の考えであり、排他的、攻撃的、闘争心や憎しみを煽るものになります。私達の愛は、平均的には未熟なので、理性的、あるいは愛ある優れた政治家は、大変少ないのが現状です。
これらの例でわかるように、第1光線は自意識を焦点として人格を支配するので、才能の発露を早め、この世で結果を出す力を授けます。ところが、愛が欠けると、常に自分が中心でなければ我慢できず、人の考えを取り入れる事ができません。有能でリーダーになっても、狭量で破滅的な人間関係となり、天から地に落ちるような経験をします。また、思い通りにならない事に、極端な怒りや排除を示すので、怒りを我慢していると、その力が自分に向いて、致命的な病気になる恐れがあります。
自分も人類の一員であると言う愛ある考え方や、人を思いやる慈悲や謙虚さを持たないと、自らの人生も、周囲への影響も、破滅的になってしまいます。愛を学ぶまで、人格が真に創造的になる事はないでしょう。
魂が第1光線の人は、非常に数が少ないですが、人格にこの光線を持っている人は多く、各界で頭角を表しています。性格的に優しくなる事は難しいですが、人に尊敬され、責任を持ち、「立派な人」を目指す事で、破壊的な力を創造的に使う事ができます。太陽系は太陽の愛で統括されていると理解する事で、自分の考えではなく、太陽の愛を中心に考え、直観を得る事が大事です。
また、私達は家族を始め、他人を支配し、言う事を聞かせようとするものですが、支配すべきものは自分自身です。第1光線は、全ての人の自意識と理知性の力として働いているので、プライドを取るか、魂の理性を取るか、良く考えて自分を戒める事が重要です。持てる力を愛の為に捧げるなら、魂から与えられるエネルギーは、命を燃え立たせる電撃的なものになるでしょう。