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時代と星座
時代と星座 | 2017-07-07
牡牛座と第4光線
黄色の第4光線は、芸術光線と言われています。本当の名前は「闘争と葛藤を通しての調和」です。この意味が何故芸術と関係があるのでしょうか?元々第4光線は、霊と物質を混ぜて人間を生み出した光線であり、日本人を始め黄色人種に関係の深い色です。人間は誰しもこの光線を通して、葛藤を経験し、進化していきます。しかし、感性が鋭敏に発達した現代人にとっては、躁鬱や神経症の原因にもなりうるものです。では牡牛座を通じて、この光線の特質を学んでみましょう。
人間の美を感じる意識は、この光線からやってくる為、第4光線は芸術光線と呼ばれます。では美とは何でしょうか?それは宇宙に働いている法則が、その通りに物質界で表されると、人はバランスが良いと感じ、美しいと思うのです。神の法則が最も正確に表現されているのは、壮大な宇宙です。私達は星を眺めると美を感じ、その背後に創造主である神を見出す事ができます。一方、日本人が技術の改善を繰り返したり、緻密な芸術や繊細な食文化を創り出すのは、感性がこの光線の影響を受けているからです。
さて、牡牛座の人は物事を獲得する強い意欲を持ち、次々と新しい物、経験、知識を求めます。しかし何かを得ても、しばらくするとまた不満になり、より良い何かがあると感じて、次々と行動を起こします。これは芸術家が作品を作っては壊し、飽くなき探求をする姿勢に似ています。第4光線はイメージを創っては壊す事を繰り返し、意識を洗練させ、やがて魂的な真理の理解に到達させる光線なのです。
この意識が物質に向くと、食べ物、物、家、不動産、金銭、名誉、人などを、獲得する事に夢中になり、多くの経験を得るようになります。第4光線は絶えず欲望を刺激し、それを得る為の心理的な闘いを起こすからです。しかも、独自のイメージがある為、好き嫌いが激しく、少しでも合わない部分には、大げさな反応を示します。他の人にとっては些細な違いでも、本人にとっては大きな不満なので、文句が多くなり、時には100か0かと言った極端な反応となってしまいます。
粘り強く、正確さを求められる専門家になるなら、ぴったりの特質です。しかし、こだわりすぎると、気難しく神経質になり、気分の浮き沈みが激しくなる為、躁鬱傾向となりかねません。機嫌が良い時は、ユーモラスで魅力的、人にも寛大で周囲を和ませます。ところが一旦バランスを崩すと、とり憑かれたように、痛烈な批判と怒りを表し、絶望して寝込んでしまう程、様相が変わってしまいます。こうなったら、頑なで誰の意見も聞かなくなるのが特徴です。自分の思いやイメージに縛られて、意識が支配されてしまうのです。猛烈に高揚して活動する時と、やる気が無くなって、てこでも動かない怠惰な状態、この両面持っているのが特徴です。
第4光線は、精神のバランスを取る事で、向上していきます。本来はこの性質を内的に向け、魂的な真理や芸術の探究に向けると、不屈の意志となります。人一倍苦しみを経験している為、全ての人に寛大で、人にも物にも、存在する意味を見出す事ができます。「人が存在する意味」こそ、神の芸術、牡牛座の審美眼です。物や人の真の価値を見出し、役立てる直観が得られれば、自分にも人にも、最高の癒しとなるでしょう。そうなれば、この人の周囲にいるだけで、全てが生かされ、生きる希望や勇気が湧いてきます。
このようなオーラを体得した人が釈尊です。釈迦は王子に生まれながら、国を捨て、苦行を求め、やがて悟りに到りました。そのオーラの中に入ると、全ての存在が癒され光に満たされると言い伝えられています。
第4光線を持つ人は、自分の描いたイメージが、必ずしも最高のものではないと承知しておく必要があります。また、常識を取り入れて、規則正しい生活やバランスの良い判断を心がける事が大切です。極端さや頑固さ、怠惰さに気をつけ、自分のイメージに束縛されないよう注意しましょう。常にバランスを心がけると、現実的な生活に役立つ素晴らしい審美眼を獲得できるでしょう。