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時代と星座
時代と星座 | 2017-08-04
双子座と第2光線
藍色の第2光線は、愛と智恵の光線です。7つの光線は美しすぎて、物質的には表現仕切れない為、私達は本当の色を知る事が難しいのですが、藍色だけは、客観的に表現されています。それは夕暮れの空や、宇宙空間の闇(黒)に寄り添う藍色、空間を埋め尽くす色です。私達は実際神の愛の空間に生きているのです。そして地球の海は神の藍色を反映しています。深遠な静寂、哲学的で神秘的な愛の色は、太陽系の主要光線なので、最も重要だと言えるでしょう。
双子座はその第2光線を純粋な形で伝達する星座です。愛と聞くと、一般的に優しさや愛情を思い浮かべますが、双子座の人には比較的少ない性質です。双子座は寧ろ知的好奇心が強く、情報や知識、経験を収集し、多くの人間関係をこだわりなく幅広く結びます。この性質は愛が発達する知性の土台となります。つまり、愛とは感情的なものではなく、知的な理解であり、全ての存在がどう関係しているか、真理を発見する理性なのです。
人類の知性は発達してきましたが、愛は未発達です。視野が狭く、物事を物質的な側面でしか考えず、人や世界にまだまだ関心が少ないからです。愛を発達させるには、少なくとも広い知識と包括的な考え方、その背後にある意味や原因を考える力が必要です。双子座は水瓶座、天秤座の風の宮と連携して、人格面の知性を強化する為、最も強く働いている星座です。
愛の象徴は十字架です。水平線状の横広がりと、上下の高低を繋ぎ、愛の引力が無限に広がっていく様を表しています。愛の引力は、人間の場合「意識」として表れます。愛は意識が様々な方向に働き、認識し、包括していく働きですが、この時代には、専門的な知識や技術のみならず、多岐にわたる分野の幅広い理解力が求められます。その為、双子座の刺激で、幅広い知識と経験、計算能力と偏りの少ない客観的な判断が大切になるのです。それは一体なぜでしょうか。
愛を感覚的に感じる事は大切です。物事を考えるきっかけになるからです。しかしこの世で効果的な実際行動を取る為には、更に知性が必要です。直感的な人は、魂意識はひらめきのようにやってきて、魔法のように何でも理解できると思いがちです。ところが、魂の愛を解釈するのは知性です。人格の理知性が発達していないと、直観の解釈が歪み、時には害をもたらすものになる可能性があります。経験が少なく、論理が我流で偏った考え方や思い込みになると、特殊で非現実的な机上の空論になりかねません。
魂の知識は、宇宙的、地球規模的な法則や真理です。それを物質界の実際的な問題に適応させ、表現していく為には、現状の客観的な判断や、この世の仕組み、社会、民族、国、自然界などに対する具体的な知識と経験が必要です。物質界はまだ不完全なので、限界を理解し、妥協したり調整しながら、可能な事を模索しなければなりません。実際の世界で、限界と可能性を理解できる成熟した大人の知性が必要なのです。
何が可能で何が不可能か、相対する意見をどれくらい調整できるか?自分にも人にも、目的達成にも、できるだけ関係を調整し、この計算を常にしていかなければなりません。その為には、分野を問わずあらゆる角度から考えられる包括的な知識、自分の意見は控え、何事も客観的に眺める冷静さ、偏らず多くの立場を理解し、言い分を聞こうとする態度、このような水平線状の知性が大事なのです。
そして原因を追究する探求心、理想を思い描く思想、あらゆる次元の存在に宿る愛を発見する眼、このような上下を繋ぐ知性によって、意識の十字架が完成します。これが双子座の推進している愛です。
広く深く理解する事で、私達は太陽系と地球に働く神の愛を、益々実感できるようになります。こうして、双子座は人々を愛の思想へと目覚めさせます。物事が成功するかどうか、その鍵を握っているのは愛です。双子座を通じて全人類に届けられる愛、一人一人の人格が成熟する事で、神の愛は次第に地上を覆っていくでしょう。