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時代と星座
時代と星座 | 2017-09-01
蟹座と第3光線
命ある形態を生み出す蟹座。その力は、蟹座に働いている緑の第3光線と関係しています。緑は自然界の色、それは地球の服の色です。第3光線は、地球の人格光線(他には魂と霊の光線がある)で、神の考えを様々な形で表現しようとしています。蟹座の第3光線は、原子、分子、自然界の生物、人間を生かし、それぞれの形に備わった知恵を表現するよう活動させています。これを専門用語で「活動知性」と言います。
さて、人間界の第3光線はどんな働きでしょうか。「動く事で振動を高め、経験を増やす」これが第3光線の特徴なので、とにかく活動的なのが特徴です。休む方法も、ごろごろするより、運動やリクレーション、動植物の世話をしながらなどで、気分転換する休み方です。移動する事も大事なので、旅行や外出、新しいものを見たり、単発の趣味の会に参加したりして、じっとしている事は少ないでしょう。じっくり考えて計画を立てて行動するより、動きながら感覚を掴んで考えるので、臨機応変と言えますが、行き当たりばったりとも言えるでしょう。自然界が止まる事なく活動し、循環しているように、動き続ける事でエネルギーを生み出すのが特徴です。
蟹座は元々恐怖感が強い星座です。危ないと思うと、家から出ない、家族と一緒に行動するなど、消極的になり易いのですが、第3光線がある事で、ゆっくりながらも色々な事にチヤレンジし、活動に追い立てられていきます。この衝動で新しい経験が増え、少しずつ自信をつけていくのです。子供が体を動かし、習い事をし、集団生活に段々慣れて成長していく過程に似ています。更に緑が自然界ではカモフラージュする色であるように、蟹座は集団に入ると、すぐに馴染む雰囲気があります。この能力で安全を確保し、経験を得易くする効果があります。
また第3光線は、経済を支配している光線です。経済は循環する事で力を生み出します。本来は地球上のあらゆる場所に命が循環しているように、経済も世界中を循環すべきなのですが、人類の考え方が未熟なので、まだ不均衡なままです。
蟹座はこの影響を受けて、自分の身を守る為に、お金に敏感になります。生きていくには、お金が必要だと気がつき、お金を得る為に確実な仕事を探し始めるでしょう。社会に出るのは恐ろしいですが、お金が無い方がもっと怖いので、ストレスが溜まっても、働き続けようとするのです。その間に、経験と適応力が増え、次第に恐怖心は薄らいでいきます。
更に、緑の光線は動物界を支配しています。人間にとって、家族を増やす事は大事な本能です。第3光線の人は、家族を持つと実際的な養育力を発揮します。衣食住を重んじ、経済力で教育を受けさせ、子供が成長するまで、具体的な援助に努めます。心理的な優しさと言うよりも、現実的な生活を提供する方が得意でしょう。
家族ができ、仕事で出世し、お金も充分貯めるまで、蟹座あるいは第3光線の人の目標は、恐怖や野心、欲望が動機になります。しかし安心感が生まれ、自分に満足し、人の面倒を見る立場になると、自分と家族以外の人を援助する必要に目覚めていきます。
第3光線で気をつけるべき点は、今の経済問題から学べます。果てしない欲望に乗せられると、計算高く人を利用して利益を得る、自分の為に人を動かし、得する事が当然になってしまいます。一時期、成功するかもしれませんが、全体的に大きな不均衡と、個人的なカルマを生み出し、いつか何かの形で代償を払う事になります。経済も生活も、中に流れている力は、地球の命です。健康は、体を動かし、不必要に溜め込まず、エネルギーの循環と分配がスムーズなら与えられます。同様に、自分の周囲の不均衡を無くし、力が循環するよう尽力する人は、環境の健康を創造する人です。蟹座と第3光線は、そのような力で世界に貢献する事ができるのです。