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時代と星座
時代と星座 | 2018-06-01
雄羊座と第7光線
雄羊座の人は大まかに言うと、とてもエネルギッシュで情熱的な人と、感情が薄く静かに黙々と努力するタイプに分かれます。それは、この星座に「意志と力の第1光線」と、「儀式形式の第7光線」の二つの光線が働いていて、どちらが前面に出るかで、特質が違って見えるからです。
紫色の第7光線は、目に見える結果を出す光線です。目的を決め、計画を立て、考えた通りの形にする役目です。雄羊座はこの力を借りて、植物が成長し、種から花、実を結実させて変貌するように、自分を成長させ、変えていきます。一方、時代精神の星座である水瓶座は、どちらかと言うと、努力するのが苦手な性質を与えます。その影響で現代の若者は、全般的に何事もそこそこで、楽で楽しく生きたいと願う人が多いのです。しかし、どんな魂でも、地球では努力を強いられるものです。いつかは努力しなければならない時がやってきます。そこで、全ての人の自己成長、変貌、才能の発露、結果を出す責任に対しては、雄羊座の第7光線が援助するのです。
物質界では何かを変化させるには、扱い方の方法や手順があり、それなりの時間がかかります。その為、知識を調べ、方法を選び、一定の時間続ける努力が必要です。私達の人格も、魂から見ると物質なので、体、心、知性を変えるには、同じように扱わなければなりません。
雄羊座の人は、自分に対する美意識とプライドがあり、目的や理想像が決まると、第7光線を使って努力を始めます。段階を追って、考えた通りの自分にならないと、気が済まないのでしょう。しかも第1光線がセットになっているので、決断すると即座に行動します。
特に第7光線が前面に出ている人は、決めた事を機械のように淡々と繰り返し、粘り強く結果が出るまでやり続ける事ができます。情熱的で断定的な人であっても、方法を理解すると素直に従い、感覚で適当に変えたりせずに、持続する事ができます。以前成功した例、実験でのデータ、専門的な解説、実際の現象などを知ると、これが物質界でのやり方、法則だと理解できるからです。第7光線の実利面を使い、決めた目標を着実にこなし、その積み重ねで成長する事ができるのです。
また第7光線は、現代社会における組織作りに関係しています。その為、自己成長し自信をつけた雄羊座の人は、独立して事業を始めたり、独特な個性や才能を生かした仕事に就く人も多いでしょう。積極的で現実的なので、失敗しても、その経験を生かしてやり直し、前進を重ねて、それなりの結果を出すでしょう。
ここで注意する点は、愛の問題です。結果や方法論を重んじると、考え方が物質的で支配的になる恐れがあります。「私の考えが絶対正しい」、「こうなるべきだ」と、頑固に固執し出したら、自分に注意です。考えている事が、余りに自分中心になっていないか?そこに心があり、考え方が違う生身の人間が関っている事を忘れていないか?この点を常に忘れないようにしましょう。どんなに努力して実力をつけても、自分のアピール、主張しすぎ、目的達成だけにこだわっていると、人への理解が疎かになり、やがて一人になってしまいます。
自分と同じように、周りの人の必要や心の状況、価値観も、誠実に理解して応える行動を心がけましょう。組織は愛で繋がっていなければ、今の時代は特に崩壊してしまいます。自分は多くの人に支えられ、成り立っていると言う真実を、理解する事が大事です。雄羊座の成長する力と、結果を出す能力は、多くの人を幸せにし、生命の救済に役立ててこそ、素晴らしい価値を持つのです。