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手紙:2024-07-27

分断を埋める愛

分断は意識の中にある

アメリカ大統領選を始め、世界で浮き彫りになってきた「分断」。この理由については、政治指導者の扇動や、格差などが挙げられていますが、この先、世界はどうなってしまうのかと、怒りや嘆きを覚える人も多いでしょう。しかし、このような現象が浮き彫りになった真の原因には、地球の意思=シャンバラの介入が関係しています。

地球には、宇宙と共に進化を目指す目的があり、人間のように意思があります。そのセンターをシャンバラと呼び、昔から桃源郷とか、シャングリラの名で知られ、伝説のように伝えられてきました。地球の全存在に生命を与え、進化の目的を決め、行使する力がある為、その決定と影響から逃れられる存在はありません。シャンバラの力は、過去において、大陸の滅亡や出現、大規模な自然災害、世界大戦、全世界的なウィルスの蔓延など、破壊現象を起こしてきました。新しい生命活動を生み出す為、大きな周期と共に、物質的な形態の入れ替えを行う神の活動とも呼べるでしょう。

この力が動くと、意識の世界に隠れていたものが、善も悪も全て形になり、洪水のように表面化します。良いものも悪いものも、私達は隠れていたものが表れて驚きますが、結果として出して終わりにする為なので、意識界の大掃除に例えられるでしょう。災いとは、シャンバラの生命の意図と方向が合わなかった意識の結果です。そして分断は、既に人類の意識内にあったからこそ、明確な形となって表れてきたものです。分断とは、私達の意識が理解していない愛(知性)の欠けた状態を表します。今回は、この貴重な現象から、分断の根本的な意味を考えていきたいと思います。

自分の中の分断

分断は、アメリカの問題で、日本ではそれ程酷くないと感じている人もいるでしょう。もしそう感じているなら、それが「分断」の表れかもしれません。「分断」とは、意識の途絶え、明確な災害です。人類同士、そして人類と魂の間に「意識の分断」があるからこそ、関係が感じられない、理解する事ができないのです。

アメリカに強く表れている分断は、地球の意図との分断を象徴しています。ある人達は、人間は自分達の力で生きていると考え、地球生命の方向や繋がり、周期などを考えた事がないでしょう。一方、愛が発達している人は、戦争やコロナ禍から、「人類の過ち」について考え始め、生命への軽視が問題だと提唱した人もいます。つまり、これらの災害を生み出すのは、人類の誤った考え方から起こっていると唱えているのです。私達は、目の前の結果ばかりを気にして、考え方を共有する、考える機会を大切にする教育の普及や場の提供を、怠ってきた傾向があります。意識の誤りを放置してここまで来てしまい、その結果を見て今驚いているのです。

これを個人の問題として考えてみましょう。私達は、自分の体、心、頭の間に、しばしば分断が起こります。心が言う事を聞かない、自分が何を考えているかわからない、魂など存在しないと言うように、意識が一本に繋がっていません。すると魂からの繋がるエネルギーが途絶え、様々な問題や病気が発生します。全ての問題とは、自分の中、人との繋がり、魂そして地球生命との繋がりが途絶えた分断から発生しているのです。そして、私達個人の小さな分断が集まって、人類の巨大な分断を作り、世界的な問題を生み出します。分断に無関係な人はいないと言えるでしょう。

知ろうとする愛

では、この分断を埋めるには、どんな事ができるでしょうか。現在、世界で起こってしまった事は、どんなに後悔しても過去の結果である為、もう変える事はできません。できる事とは、この苦境の中から、最良のものを引き出す事です。それは、人類の意識の過ちについて、真摯に知ろうとする愛を引き出す事です。考えればわかるからこそ、シャンバラは人類にこのような経験を与えたのです。本当に知り、理解して改めようとする謙虚さがあるなら、今必要な答えは得られるでしょう。

知ろうとする意識は、手を結ぶ行為に似ています。相手が手を差し伸べても、こちらからも手を出さなければ、繋ぐ事はできません。頑なに拒絶したり、自分の手が今握っているものを離さなければ、無理やり手を結ぶ事はできないものです。手を空にして、自ら上に上げるからこそ、光を掴む事ができます。欲望に駆られ、傲慢な人類は、パンデミックや戦争、自然災害、分断など、苦しみを経験しなければ、過ちに気付く事ができないようです。それでも、泥の中からハスの花が咲くように、苦境の中から、正しい理解が生まれたら、私達は闇から最良のものを引き出した事になります。

例えばパンデミックの場合、物質的な考え方では、ワクチンや薬が開発され行き渡れば、惨事は終わると考えるでしょう。しかし、一定数の人の意識が変わらなければ、災害はまた別の形になって続きます。全体の意識を変えるには、一人でも多くの人が、意識の手を魂に差し出し、光と繋がる事が重要です。一人ずつが繋がる糸が、やがて強靭なロープを編み出せば、魂意識は大きな光となって、地上に降り注ぐ事ができます。私達一人一人が地道に考える力が、大きな霊的変化を生み出す方法なのです。

統一する愛

私達は、個人的な主張を強め、権利を獲得し、誰にも命令されずに行動する個人として、進化した事は事実です。これはある意味、人間の素晴らしい成長と言えるでしょう。しかし、そこで成長を止めてはいけません。愛とは、無限の繋がりと広がりで、意識は次のステップに上がらなければなりません。人は人類と言うグループの一員であると言う自覚、そして人類は、地球生命を分かち合い責任を負って生きている事、地球には、生命全体を導く意思があると気付く段階へ、留まる事なく進んでいくべきです。

地球生命は、分断されて生きられるものではありません。生命はお互いに影響し合う連鎖の中に生き、共に進化の道を歩んでいます。本来なら、もう少し多くの人類が、この事実を理解し、人類同士と自然界の進化を助けるべきだったのでしょう。気付いていた人も、人に伝える勇気が欠け、気付かない人は、物質的な知性だけが発達し、この100年を過ごしていたのかもしれません。今回分断を経験している私達は、シャンバラから、命の繋がりについて考える事=魂に意識を向ける事を強いられているのです。

現在、個人的な問題や悩みを抱え、困っている人も、一度目を自分の状況から離し、人類としての問題に目を向ける事は大いに助けになるでしょう。何故なら、大きな問題は個人を含み、人類の問題を理解する知恵は、個人の問題を解決する知恵となるからです。どんな問題でも、解決できない根本的な理由は、人類としての自覚が足りない、命の法則がわからないと言った魂(愛ある理知性)との分断が影響しているのです。

愛を広げる

特にこのような周期の変わり目、シャンバラが働く時には、個人と言うバラバラな視点ではなく、人類と言う大きな繋がりの視点が重要です。個人は物質の代表で、目に見えて誰でも理解できるものです。しかし、人類と言うグループは、愛が無ければ想像できません。魂の愛とは、人類と言う繋がりが土台となり、発展していきます。今回シャンバラが求めたものとは、まさに人類、そして地球生命と言う認識でしょう。

私達が次の100年(2025年から)で、愛の花を咲かせる為には、一歩進んだ積極性が大切です。それは、分断を埋めようとして、反対する人々と衝突する事ではありません。生命の繋がりを「感じている」人々を見つけ、その重要性を「知的に共有し」、繋がりを広げていく事です。

自分の中に分断を持ったままでは、そのような人を見つけ、愛を共有する事は難しいでしょう。まずは、自分の中に分断を発見し、考え、繋がる努力を実行してみましょう。そして、その理解を共有したいと望んでいる人と繋がりましょう。人類の未来の為、勇気を持って、自分の一歩、人との繫がりの一歩を踏み込んだ活動、お願いしたいと思います。

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