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手紙:2025-03-21

生命の前進

否定と肯定

東京オリンピックで、日本女子バスケットボールチームが、銀メダルを獲得しました。この成果の背後には、恩塚亨ヘッドコーチの「ポジティブシンキング」と言う教育が大きく影響しており、話題を呼びました。コーチの説明によると、「人はネガティブになると、周囲のネガティブな事ばかりが気になり、目に入ってくる。反対に、ポジティブな考え方を持つと、前向きで希望に満ちた事が目に入ってくるようになる。人は環境からも自分自身からも、興味のあるもの、意識を置いたものと同じ性質のものを引き出す」と言う事です。この教育で、選手は「肯定的で前向きな意識」を持ち、成果を出せたと言います。

これはスポーツだけでなく、私達の生き方そのものに活かせる真理です。人は自分が意識しているものを見て、対象を引き寄せ、環境を作っています。その最たる象徴が、実は「自分自身」です。自分に対して、「ダメだ、できない、劣っている」と言う否定的な気持ちを持ち続けると、自分から否定的な側面ばかりを引き出してしまいます。更に、悪い結果を体験する事で、やはり自分はダメだと、強く再確認するのです。

人は理想や向上心を持ち、努力しているにも拘らず、失敗続きで自暴自棄になる時があります。そんな時は、方法を検討する事は勿論ですが、否定する前に、自分に対する意識が、実は根本が否定的だったのではないか?と考えてみると、真の原因が見えてくるでしょう。現在、私達は自分のみならず、人類や未来に対しても、否定的になりがちですが、自分や周囲、そして人類や地球に対して、今どのような意識が重要なのかを再確認したいと思います。

人間の生来は楽観的

人間は、本来楽観的だったと言います。ところが、進化して自意識が明確になり、欲望が過剰になった事と、誤って死の恐怖を教育された為、ある時点から、分離的で悲観的な考え方に陥ってしまったのです。その影響で、苦しみの歴史が繰り返されてきましたが、人類は今、その誤った意識を、自分の意志で修正できる時期に来ています。

一方、生命の本来の姿を素直に表しているのが、植物です。植物の種子は、適当な環境があれば、時間を超えてどんな場所でも発芽し、ひたすら太陽の光を求めて成長しようとします。その成長のプロセスに、迷いや邪念はありません。これが生命本来の積極性であり、人は無意識にそれを知っているからこそ、一輪の花からも、生きる勇気や素晴らしさを感じます。

私達は、罰を受けてこの世に生まれてきた訳ではありません。全ての人が開花すべき才能を秘め、魂として霊的な成長を遂げる為に生まれてきたのです。そのビジョンに向かって、花のようにひたすらに生きれば、その過程で才能は開花し、生きる目的は成し遂げられるものです。

人は、幼い頃に、その人生の夢や希望を覚えている事があります。ところが成長するにつれ、優劣を気にし、周囲から言われた事に気を取られ、「命」の尊い成長を忘れてしまうのです。

自分の中に埋まっている種に、熱や光を与え、良いイメージで導きお世話をするのは、その人の意識です。形や結果ではなく、自分がどのような成長をしたかったのかを思い出し、命に対して肯定的に生きる事は、今からでも遅くはありません。むしろ、最も素晴らしいチャレンジとなり、自分と周囲の命を救う事になるでしょう。

意識の性質

人間は、小さな宇宙、神に似せて造られた生命体です。その特徴は、神と同じ性質を持つ意識です。意識は、イメージしたり認識した対象に、生き生きとした命を与え、活動させる力を持っています。一日の間、どんな思いやイメージに、どれだけ意識を置いていたかによって、神のように、自分と環境を作っていくのです。その創造主こそが、自分の意識です。

人は自分を守り過ぎると、恐怖が強くなり、夢や希望を抱きながら、同時に「できなかったらどうしよう」と言う否定的な意識を持ちます。また、その途中に、「こんな困難や問題に遭ったら、大変な事になる。そんな苦労や努力はしたくない」と尻込みし、夢を諦めてしまいます。

しかし神の生命は、どんな困難があっても障害を破壊して前進し、目的を果たすのが特質です。失敗しても挑戦を繰り返し、成長を諦める事はないのです。もし神が、自分のビジョンに対して否定的ならば、人間も世界も創造されているはずがありません。私達がまだ生きて存在し、活動しているのは、神が前進するビジョンを持ち続けているからです。

私達も神に似ているなら、同じ方向を目指し、同じように生きる事が本来の生き方でしょう。その生き方から離れ、否定的で分離的な考えに囚われてしまうと、生命は成長できません。いくら人間には考える自由があると言っても、法則や方向が違っていると、本来の力は失われてしまうでしょう。数々の失敗を経験した後、人が根本的に気付くべき事とは、神の生命のように肯定的な生き方に戻す事です。この簡単な原理を実践するだけで、命は驚くほど生命力を取り戻し、闇が晴れて、行くべき道も見えてくるでしょう。

人類としての生き方

現在の私達には、もう一つ求められているものがあります。それは、自分だけでなく、人類としての生き方について考えてみる事です。今、人類は成長したからこそ、試練とも言うべき難局に直面しています。地球の高い次元から、この百年を生きる新しい生命が投入された為、古いものが破壊的な面を見せ、世界の秩序は乱れつつあります。この難しい中で、私達は新しい生き方、新しい意識、新しいビジョンを見つけなければなりません。

地球から投資される新しい生命は、古い形を壊し、次の進化の為に、人類全体の生命と混ざり合おうとしています。破壊の面だけに注目すると、恐怖が増し、人類の未来は無いように思えるかもしれません。
しかし、私達が古い形に固執せず、悲観的な考えに押し潰されなければ、光が見えるはずです。私達が、自分の意志で未来を見ようとするなら、意識は進むべき道を魂からキャッチするはずです。むしろ、神が新しい時代を始めるからこそ、人類は破壊を経験するのです。

人類に今求められている事は、新しい生命と融合し、新しいバランスを取る事です。それには、地球生命と共に生き、新しい世界を創ると言う確固たるビジョンを持つ必要があるでしょう。理想や夢、ビジョンがある所でこそ、命は育つものです。一人の人が夢を持ち、そこに向かって懸命に生きる中で、命が脈動するように、人類全体にも、今こそ未来に続くビジョンが必要なのです。

積極的な繫がり

人類が、余りにも物質的な生き方の先には破滅しかない事を理解し、互いを理解する事に喜びを持つ価値観に目覚めるなら、私達は生命の方向に向かう可能性があります。自由に考える権利の大切さ、自由に交流し表現する喜び、光を求めて成長する素晴らしさに目覚めるなら、未来への道は続くでしょう。このように、人類には霊的な生き方を導く魂がある事を知るなら、人類共通の信仰心が目覚めるでしょう。これらは、全て「愛」で繋がっています。この理想を実現する為に、私達は違いを超え、人類として意識が通い合う同志を増やさなければなりません。

愛とは、地球生命と同じ方向を目指して生きる積極的な意識です。人類のみならず、自然界の命も進化に向かわせるのが愛の力です。私達が、これからの百年に課された新しい方向を探り、進化する生命と共にあろうとし、その為に犠牲を払うなら、愛は私達と必ず繋がるでしょう。

残念ながら、その新しい価値にまだ目覚めない魂は沢山います。しかし反対に、その価値に無意識でも反応し、向かおうとする人達も、同様に沢山います。私達にできる事は、自分も含め、愛に向かおうとする人達と何らかの形で繋がる事です。

一人の人間としても人類としても希望を持ち、積極的に生きる姿勢が、人類の危機を救います。暗黒に一筋の光を引き込むのは、私達の勇気ある生き方と、魂の愛が手を結んだ時です。意識を一つにし、未来を切り開いて行きましょう。

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