Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2018-06-29
地球 その③ 「苦しい努力の卒業生」
宇宙から眺める地球の美しさは、全ての人の心を捉えます。そんな地球での生活は、美と希望に満ちたものと思いきや、人生は苦労の連続。生きるのは、とても楽ではありません。そうなるのは、私達人間が悪いのでしょうか。いえいえ、それは当然の事。何故なら、地球の人間は「苦しい努力の卒業生」と呼ばれ、苦労して卒業する場所だからです。今、水瓶座に生まれる若い魂は、努力を軽んじる傾向がありますが、地球はどうしても努力が必要な場所なのです。
全ての惑星は、学ぶテーマや卒業資格が決まっている学校です。そのテーマに沿って人間の形も違うので、動物体で活動する人間は地球独特のスタイルです。人間の体は、遠い昔、宇宙の叡智で完成した素晴らしいものです。しかし、魂意識が入って活動するには、とても不自由な代物です。魂の波動に従って、考えた通りに反応し、働いてくれるよう訓練するのは苦労の連続。鉄の板を熱して叩き、形を変えていく板金作業のようなもの、かなりの痛みや苦痛を伴います。
専門的な話ですが、人類が進化すると、その努力は地球の三つのエネルギーに吸収され、上昇していきます。この上昇するエネルギーが、昔から龍や蛇の伝説を生み出しました。その三つとは、
①意志(青色)、②愛(藍色)、③活動知性(緑)です。私達は魂の進化度合いに従って、様々な環境を選び、この三つを訓練します。人生の苦労とは、この三つのエネルギーを鍛錬しているのです。
③緑の活動知性 まずは動物体=肉体の訓練です。生まれてから成長するまで、魂の考えに沿って行動できる活動的な体を訓練します。次に、子供が色々なものに反応し、興味を持ち、習い事や学習をするように、周囲の環境に広く反応できる心、適応できる知性を訓練します。勝手な思い込みや我流な方法で押し通すと、人間関係を含め、あらゆる環境に適応できません。人生はこの積み重ねで、与えられた環境、自分が選んだ目的に、「環境適応」する知的訓練の連続です。私達は様々なものに接し、観察し、世界を旅します。その過程で、自分自身と接した物事を、正しく扱う知的順応力を鍛えているのです。
②藍色の愛 これは今現在、人類全体が直面している問題です。人間関係のみならず、国や民族の関係、環境問題、人間と惑星、魂との関係など、あらゆる世界が神の愛=引力で繋がっている事を理解する学習です。個々の人生でも、人間関係ほど強いストレスを与えるものはありません。関係が良ければ、健康にも運にも恵まれます。反対にどんなに才能があっても、関係の悪い人は、人生の結果が思ったように得られません。愛とは関係を知的に理解する力です。その学習の為に、私達は相当な犠牲を払い、個人的にも人類的にも、苦しい努力を続けている最中です。
①青色の意志 愛が理解できた上で、人は最終的に、理性的な支配とは何かを学びます。関係と法則を理解し、その通りに行動できるようになると、そこに意志が生まれます。将来意志が発達すると、蛇や龍に例えられる三本のエネルギーは、立ち登って昇天します。しかしこれは未来のテーマです。当面は、愛の学習が続きます。
人生が、問題だらけで苦しいのは、実は皆同じで、自分だけに起こっている事ではありません。地球とは、そう言う場所なのです。しかし、そんな地球だからこそ、意志強い立派な卒業生が沢山輩出されています。地球のテーマを理解し、人生の生き方を考え、私達も先達に続くよう努力していきましょう。