Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2018-08-24
地球 その⑤ 「意識の旅」
ある日のバスで、幼稚園児と母親の会話です。「世の中には悪い人といい人、どっちが多いの?」「う~ん、半分ずつかな~?でも見ただけではわからないから、半分がいい人と思ってはいけないかも…」面白い会話ですね。地球人の意識は千差万別です。キリストや釈尊のような宇宙的意識を持つ人から、感性も知性も未熟な人、頭はいいけど悪人と言われる人、善良な市民、天才と呼ばれる人…、本当に様々な人が暮らしています。
人間だけでなく、虫、鳥、植物、動物、石やダイヤモンドまで、自然界を入れると、種類や数は、それこそ天文学的な数字となります。地球を旅すると、発見が尽きる事は無いでしょう。何故こんなに多くの形が生きているのでしょうか。これは太陽系の惑星の中でも、地球の大きな特徴です。地球のマークは十、○の中に十字架があります。○は物質界を表し、十はあらゆる意識の出会いを表すので、地球は様々な意識が交錯する場所と言えるでしょう。
地球は太陽系の第1チャクラなので、無数の形が生まれる場所です。存在するものには、微かであっても、命が宿り、意識があります。他の惑星では、こんなに多様な幅広い意識は同居できません。特に高次と低次の意識が出会える事が珍しいのです。その中でも人間は、多次元が一つになって働く生命体です。一人の「私」の中に、魂意識から自然界の意識まで、沢山の世界が混じり合い、関係し合っています。だからこそ、私達は混乱し、自分を支配するのに四苦八苦するのです。肉体は鉱物界、心は植物界、知性は動物界とリンクしているので、自分の中に大自然界が生きているのです。そして魂意識は、それらの自然界にとっては、神的な存在です。
ですから、人一人と出会う事は、情報の塊に出会う事と同じです。多様性や新しい世界を見るのに、世界中を旅する方法もありますが、周囲の人をよく理解する事も、大いなる旅となり、何より勉強になるでしょう。身近な人であっても、自分との違いを知ると、驚きの連続で、人間が持つ無限の世界を広く深く発見できます。
更に沢山の違いを理解すると、最終的にはその奥に、魂の愛、一つの命を見つける事もできます。人間は無限の世界と繋がっている小さな宇宙です。もし私達が、それぞれの世界が、どう繋がって関係があるかを理解すると、自分も人も上手に扱う事ができるようになるでしょう。そうなると、自動的に繋がっている自然界との関係も良いものに改善されていきます。今地球が直面している環境問題や動植物との関係も、密教的には人間関係の愛を正すと、それらはリンクして修正されます。人類に求められている火急の課題は、人間関係、民族、国、人類同士の関係を正しくする事なのです。
さて、もう一度、地球のマークを思い出してみましょう。皆さん、もうお気づきかもしれませんが、十の十は、愛と知恵「第2光線」のシンボルです。物質界の中で、愛が発達する場所、それが地球です。小宇宙である人類の愛が発達すると、それが世界に投影し、様々な命の共存が可能になります。違いを発見する事は、それがどう関係しているかを考えて、理解する事。どんな出会いも、地球人の使命として、大切に理解したいですね。