Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2018-09-28
地球 その⑥ 「人間の役割」
ハワイ島が爆発的な噴火を続けています。鉱物界の火は、巨大な力を持っているので、今の私達には制御不能です。いつもは動かず静かな山々、しかし実際は火を吹き、あのように激しく活動する事ができるのです。
地球は、密教的に三つの火が進化する場所です。それは次のような三つ組で表現できます。
*光線 第1光線、第2光線、第3光線
*自然界 鉱物 植物 動物
*人間 肉体 心 知性
三つのエネルギーが、地上で出会い、混じり合い、渦巻き、ぶつかり合っています。それが次第に、魂の方向に昇っていくと進化になり、その時は燃え上がる炎になります。この様子は、地球の別名「蛇の眼を持つ惑星」と言う名前に隠されています。宇宙から見ると、地球上では、まだ上昇できないエネルギーが、蛇のように絡まって這っているように見えるのです。これが正しく上昇すると、蛇が立ち上って天に向かう様になります。このエネルギーの上昇を、昔の言い伝えでは「龍が現れ、玉を吐く」と表現しています。龍とは三つのエネルギーの正しい上昇で、玉とは光輝く魂を指しています。
では、地を這うエネルギーは、どうしたら龍のように進化するのでしょうか。それこそが、人間の使命です。まずは、自分を支配し、浄化し、能力を開花させる事を通じて、人間の中の三界が進化します。人の中には、自然界に通じる三つの世界、体、心、知性が生きています。人の活動は、良くも悪くも、自動的に自然界に伝達されていくのです。
さて、自然界の進化を助け、良いエネルギーを伝達する為には、どうしたら良いでしょうか。肉体を浄化し、正しく扱って健康に保ち、知性に従うよう訓練すると、鉱物界が進化します。心の欲望を浄化し、優しさや穏やかさ、美や光に敏感な感性を育てると、植物界は益々美しくなるでしょう。知性を正しく訓練し、人の役に立つ事を考えて奉仕を実行すれば、動物界はより賢くなっていきます。
勿論、私達が動物を飼ったり、植物を栽培したりするように、直接自然界と接すれば、光は更に伝達され、進化します。鉱物などは、自分で動く事は稀なので、石油や宝石のように、人に掘り起こされ、世界中に運ばれ、利用される事で、特質が引き出されます。人間は、天と地を橋渡しする神の仲介役なのです。
ところが、地球の三つのエネルギーは、未だに蛇のように地上を這いずり回っています。何故でしょうか。その一つの理由は、人間の知性が未発達で、上昇させる方法と力が不充分だからです。科学が発達し、今ようやくその時代が始まったばかりです。これからの五百年は、驚く程知性が発達し、私達の活動を通じて、目覚しい進化が起こるでしょう。
エネルギーが上昇しないもう一つの理由は、人間の勝手な欲望です。天に上げるのではなく、自分達の欲望の為に自然界を利用すると、エネルギーは上昇するどころか、益々絡まりあって地を這うようになります。あらゆる病気、犯罪、環境問題、公害問題、貧困、エネルギー問題など、地球の抱える問題は、貪欲の表れです。
自分を制御する事、欲望を支配する事、自然界に正しく奉仕する事は、自分を救い、地球に奉仕する作業です。地球の神の眼は、その様子を静かに見つめています。人間は、神から与えられた火を正しく使い、使命を果たせるでしょうか。地球の運命は、一人一人の自覚と行動にかかっています。力を合わせて前進しましょう。