Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2019-01-04
光線シリーズ 1、光線の概念
太陽光線が7色だと発見したのは、ニュートンです。それは物質的にも、密教的にも、重大な出来事でした。何故なら、世界は様々な色に満ち、色の質料でできていると言っても過言ではありませんが、その源は7色の光線に分けられるからです。密教的な7色の法則は、青、藍色、緑が基本の三角形を作り、そこから黄色、オレンジ色、赤色、紫色と展開していきます。この基本は重要なので、記憶して下さい。
色=光線には、それぞれ特色があり、その色の固有の意識や才能の表現があります。鉱物、植物、動物の魂に関係する光線もあり、そして人間には、それぞれの魂に固有の光線があります。更に、人格の「私」の中にも色々な色があり、一人の人間の中には、様々な光線が働いています。私達は、自分が何を考えているかわからなくなったり、心と体がバラバラになる事が多々あります。これは「私」を統一する光線がはっきりせず、頭や心が勝手な方向を向いて働いている状態なのです。また「ツインソール」と言われるように気の合う人は、統合光線、あるいは魂の光線が同じケースです。同じ光線同士だと、考え方が理解し易かったり、以心伝心が自動的に行われるので、方向性が似ていて、争いも少なくなります。
さて、人間には法則的に、5つの光線が働いています。昔から五重の塔やクリスマスの五芒星が完成された人間を象徴しているように、一人の人間には、5つの光線が働いています。その内訳は、
①体 ②心 ③知性 ④統合光線 ⑤魂
自分の中に色々な意識があって、バラバラで統一できないのは、④の統合光線が未発達な場合です。
もっと発達してくると、①の体は関係なくなり、次のような5光線に繰り上げされます。
①心 ②知性 ③統合光線 ④魂 ⑤霊(モナッド)
霊とは、神の生き生きした生命を末端まで与え、支配する力ですが、これは大変高度な力なので、私達はまず、人格を統一する統合光線を意識し、それを魂と繋ぐ事が目標になります。
私達が持っている5つの光線には、強さに差があります。その人が、どこに一番意識を置いているかによって、前面に出てくる色が変わってきますが、統合光線が現れてくると、体、心、知性が何色であっても一つにまとめる事ができ、強い個性と才能を持ったパーソナリティーとなります。例えば、事業家など個人的な夢や野望に満ち、実際的な力と才能がある人は、統合光線が働いている人が多く、その考え方や行動を見ていると、何色がその人を支配しているかがわかります。
更に、魂の光線が現れてくると、統合光線より強い威力を発揮し、人格を支配します。上に行くほど、支配する力が強くなり、才能も明確になりますが、その分、取り組む事も複雑で高度なものになります。では、どうしたら、私達の目標である統合光線や魂の光線が発揮できるようになるでしょうか。
統合光線を知り、発達させようと思えば、「知性を使う自立した目標」を持つ事です。会社で強いられたり与えられた目的は、自分を統一する訓練や、統合光線を垣間見るきっかけにはなりますが、その環境が無くなった時、目標が持てなくなります。統合光線は、自分が生きる上で、何をしたいか、どんな目標を設定し、知性をどう使うかに関係があります。環境と関係なく、自分のアイデンティティーとしての自立した目標が必要なのです。その目標に合わせて、実際的に徹底して活動していると、次第に才能がはっきりし、光線の特徴が明確になってきます。統合光線は、物質的なものなので、この世で猛烈に働く事で現れてきます。魂的でなく、利己的な欲望が動機であっても出現してきますが、魂と結びつく為には、この前段階がどうしても必要になり、個人の努力が求められます。
次に魂の光線ですが、これには人類愛、人道主義、博愛などの思想、そして命に対する信仰心が必要になります。物質的な結果だけを追い求めるのではなく、魂が自分に何を望んでいるか、謙虚に聴く姿勢と、自分の欲望や考えを控える態度が大事です。ここでは、物事の背後にある意味を考え始め、「意識の進化」「真の原因と結果」を理解する高度な愛(理知性)が求められます。本当の意味で、「考える」姿勢が始まるのは、この時期です。
統合光線を明確にし、魂と繋ぐ為には、徹底した努力が必要です。魔法のように、ある日突然神が降りてきて変わった、と言うような事はありません。何故なら、どちらも、自分と環境を法則的に支配する事が関係あるからです。地道で絶え間ない日々の努力を積み重ねて、統合光線と魂の色が明確になってくるでしょう。
それでは、これからのシリーズで、順番に光線の特徴を学んで行きましょう。自分が何色の光線を持っているか、照合してみて下さい。