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惑星と光線
惑星と光線 | 2019-01-25
火星 その② 「支配の意味」
密教では「四大力」を操る事は、魔法であり、世の中を思い通りに動かす秘教の極意です。密教行者は、その為に苦行を重ねて修行します。四大力の「地水火風」は、物質のエーテル的な元素で、全ての物質の源となっています。これが投影しているのが、DNA、遺伝子の四つの物質です。私達の肉体は、たった四つの物質の組み合わせで出来上がっているのは、皆さんもご存知でしょう。法則の原理は三ですが、場の原理は四です。肉体は魂の乗り物としての「場」となるので、四が基本で成り立っているのです。地水火風を支配すると、人は肉体や物質、環境を操り、魔法使いになれるでしょう。
しかし、場を支配する力は、魔法や山の中の修行で得られるものではありません。それは一昔の話で、現代では正しい知識と、それに従った知的な訓練から生み出されます。その支配を徹底的に訓練する学校が、火星です。火星は、四つのレベルに分かれ、訓練し、合格したら次の次元に進んでいく厳格な階級性の学校です。
勿論、地球と火星は違うので、火星の物質と四つの次元は、地球と異なります。ですからどこを探しても、地球と同じ組成の火星人はいません。しかし前回書いたように、火星の魂は沢山地球に移住しているので、火星の印象が投影して「軍隊」が出来上がりました。もう一つ、その印象が作り出したシステムがあります。それがインドの「カースト制度」や江戸時代の「士農工商」です。
カースト制度は、四つの階級があり、前の人生の結果で階級が決まり、その家庭に生まれたら、基本的に生涯階級は変わりません。この人生で努力して徳を積むと、生まれ変わって高い階級に進めると言い伝えられています。この制度は、一説にはインドを支配したイギリスが、統治の為に利用したと言われています。しかし現在のインドでは流動的になりつつあり、特に個性が育ってきた現代では、余り意味が無いものになってきています。と言うのも、基本的に人権は階級と関係ない事を多くの人が理解し、努力次第で人生が切り開けるまで、人の意識が成長したからです。
この制度には、もう一つ注目すべき所があります。あくまで推測ですが、古代この制度を作り、定着させた人は、火星の卒業生の可能性がある事です。火星を卒業した優秀な魂は、地球に移住すると、力を揮う人になります。何故なら、火星で培った力は、地球では人格=体、心、知性を支配し、人や環境を動かすからです。
火星を卒業すると、その魂は、徹底した克己心を持ちます。地球では、加えて組織力やカリスマ性、厳しい訓練を課す人となり、自ずと組織のリーダーになり易いのです。軍隊の優れた司令官、厳格な組織者、独自の組織を立ち上げる人、また自分と闘い続け、その生き様が人の憧れとなるような人は、火星の卒業生の可能性があります。
しかし、支配の意味が正しく理解できないと、闘い方が外に向き、人との競争になったり、人や物を欲望で支配する誤った力の行使になります。これを物質的と呼びます。火星の卒業生でも、地球では誘惑に負けて、自己中心的な権力者、暴君になる人もいます。
四大力の支配とは、自分の支配から始まります。まずは自分の支配を訓練しましょう。自分を訓練していないのに、周囲を支配しようとすると、対立と闘いしか生まれません。周囲の支配とは、自分に対する支配力の結果に過ぎない事を、火星から学びましょう。