Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2019-02-22
金星 その① 「帽子の惑星」
金星は、地球の兄弟星と言われる大変重要な惑星です。「ビーナス」と呼ばれ、美の象徴となっている金星。地球進化に最も深く関係する星は、一体どのような学校なのでしょうか。金星は、別名「帽子の惑星」と呼ばれています。例えて言えば、そこにはあらゆる種類の帽子があり、どんな人にもピッタリの物が探せます。これは何を意味するのでしょうか。帽子は、頭に被せるもの、ファッションでも、帽子を身につけて全体が完成します。つまり、人間を完成させる力を授けるのが金星です。ここには、どんな人でも完成させる事ができるあらゆるタイプの知性が存在し、どの帽子も素晴らしく美しいものです。その帽子を授かると、様々な存在に関する知識が得られるので、物事を正しく扱い、活性化する事ができます。地球人は、このように金星の助けを借りて、知性を授かり、人間として誕生し、進化してきた歴史があります。
さて、金星は「知性を授ける星」なのに、どうして「ビーナス=美」と呼ばれるのでしょうか。金星の美は、化学反応によって融合する「火の美学」、科学的な美です。金星学校の生徒は、火の天使群で、テレパシーで理解し合い、数式や知識を元に創造活動します。火のように燃える事で特性を引き出し、火で科学的な融合をするので、地球のレベルからすると、いわば完璧に調和した美が創造できます。これがビーナスと呼ばれる理由です。
しかも金星の生徒である天使群は、このような高等な知的理解を、感覚的に捉える力があり、地球の知性を上回る素晴らしい感性を持っています。各等級の天使群が、優れた理解力、調和した表現力を持つので、地球と比べると、遥かに優れた美を表現する惑星なのです。
金星にも火星と同じように等級がありますが、数は五つです。火星は軍隊のように強制力で統率しますが、金星はとても進化した惑星なので、そこの住人は、自らの意志で惑星の目的に協力する力を持っています。ここが火星や地球と決定的に違う所です。強制されなくても、自分から何が美でどこが進化の方向かを判断できる生徒の学校なのです。
また、美の価値観も、先述したように地球人の概念と異なります。金星の美とは、全ての存在に内在している神の生命と特質を活性化し、進化の目的に従わせる事です。そうすると、五階級の存在が、自ら活性化し、目的を理解し、互いに協力して創造を行います。
金星は、進化レベルで考えると、地球の魂の位置にいます。と言うのも、地球の動物が人間になる時、知性の火を与えたのは金星です。「人は動物と違って、火を扱う」とか、「人は火の戸が語源である」とか、昔から人間に火が関係しているのは、地球人類が、金星から火=知性をもらって誕生した歴史があるからです。私達の中には、原初から金星の火が活動しているのです。
ギリシャ神話では、ビーナスは全ての神を魅了し、数多くの存在と結婚しますが、これは金星の与える「知的な愛=知性」が、太陽系全体のテーマであり、今も金星は太陽系の美を創造する為に、活動と進化を続けています。私達は、金星から学んで、愛と美の理解を変えていく必要がありますね。