Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2019-12-20
土星 その① 「宇宙のスーパーコンピュータ」
星占いではない真の占星学は、太陽系の宇宙に関する知識です。スケールが大きく、日々の生活に意識を奪われている私達には、理解と想像を超えた話かもしれません。月、火星、金星は、人間に与える影響が比較的分かり易いものですが、今回学ぶ土星は「とても高度なので、理解不能」と言われる星です。何故なら、私達が生きている次元は、どこまでいっても宇宙物質界ですが、土星は宇宙メンタル界の焦点だからです。宇宙物質界の次は宇宙アストラル界、その上が宇宙メンタル界なので、次元が余りに高過ぎて、想像できないと言う訳です。そんな高度な星が、何故太陽系の中にあるのか、その理由の一端を知ると、土星の意味が少し理解できるかもしれません。チヤレンジしてみましょう。
土星は、私達からすると、昔から恐ろしい存在の象徴です。「サタン(悪魔)」「閻魔様」「恐ろしい刈り取り機」「カルマの番人」など、冷酷で情け容赦なく人間を裁くものとして描かれています。これはまさに、完全に知的で、太陽系にカルマの法則を課し、忠実に守る立場を表しています。宇宙的な法則が理解できない為、人間は法を課す土星を恐れるのです。人は理解できない事や、感情で訴える事ができないものを恐れます。知らないで法を犯した子供は、説明を受けてもわからず、ただ罰を受ける事になるので、恐怖を感じるようなものでしょう。土星と地球人には、それ程差があるのです。
土星が非常に高いレベルである理由は、その役割から言って必然です。太陽系のエネルギーの出納と、質的な管理をしているからです。土星の別名は「太陽系の経済法則の代理人」、「守護神」「宇宙銀行」です。皆さんが融資と回収を行う銀行の人だとします。どんな相手でも、規則に従って融資と回収を行うとすれば、相手に同調せず、平等に、正確に見極め、厳密に対処しなければいけません。判断が絶対に狂わないよう物質的な性質と、理解はしても同調しない高い意識を保ち、何事も知的に見続ける目が大事でしょう。土星の場合、融資の範囲は、太陽系全体なので、宇宙的なスーパーコンピュータの能力がなければ、仕事は成し遂げられません。そのような訳で、土星は飛びぬけて高い次元の存在なのです。
一方、守護神と呼ばれる理由は、太陽系の不純な質料(材料)が、上の次元に進入してこないよう精密に精査し、次元の純度を守っているからです。反対に各惑星が、余りにも高度なエネルギーと接触して被害を受けないよう守る役割もあります。この働きは、不完全ではありますが、私達の体にも投影しています。土星は、人間の首にある第5チャクラに働きかけます。首には、頭と胴体を繋ぐ頚動脈があり、中には弁があります。頭に有害な物質が入りこまないように、血管の中には弁があり、フィルターとして、頭を守る役割をしています。また甲状腺は、人が考えた通りに活動できるようエネルギーの代謝を行っています。代謝が異常になると、動きたくても動けない、反対に休もうと思っても代謝が止まらないと言う、ちぐはぐな問題が起こります。甲状腺は、体の銀行に当たると言えるでしょう。
土星は、太陽系外の偉大な星座から指令を受けて、法則を課し、質料の進化を刈り取っています。物質界のカルマの法則は、太陽系が進化する為に、土星の厳しい管理の下で施行されている慈悲深い法則なのです。