Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2020-04-24
木星 その②「種を撒く人」
「恵深い魔法の学校」「富裕の宮殿」など、木星には、様々な呼び名があります。今回は「種を撒く人」と呼ばれる働きを紹介しましょう。
現在の太陽系で重要なテーマは、「意識の発達」です。ですから、「種」とは、物質的なものではなく、「意識」を表します。では、「意識の種」とは、何でしょうか?それは思想です。木星は、各惑星の進化に沿って、必要な思想の種を用意します。そして、木星の優秀な人々は、その種を太陽系の各所に届ける仕事をするのです。今、太陽系は水瓶座に入っているので、特に地球では、博愛をテーマとする思想の種が撒かれています。
では、木星は地球へどのように思想を届けるのでしょうか。木星は、私達の魂に直接働きかけ、七色の光線を送る事で、魂意識を強化します。その意識は、強い引力となって、魂を求める人格と交流します。ギリシャ神話で、木星は神々の王ゼウスです。ゼウスは、神のみならず、魅力ある人間や天使と次々と結婚する愛多き神ですが、これは水瓶座の特性の博愛を表しています。またゼウスは、結婚する時、相手の好む姿となって、近づくのが特徴です。これは、木星が七光線の何色の魂であっても、扱える能力、相手に最も相応しい才能を授ける力を表しています。更に、ゼウスは神々や人々の陳述を聴き入れます。木星は、博愛に基づく人々の望みを受信し、応える力を持っているのです。
木星は偉大な愛の惑星ですが、実際は人類のマインド=知性を育てる仕事をしています。ですから、私達が想像する感情的な愛とは、関係がありません。では、木星と交流し、思想の種を得るには、具体的にはどのような意識を目指すべきでしょうか。
私達の意識は、カーマ・マナスと言って、殆どが個人的な欲望と僅かな知性が入り混じった存在です。そこでカーマ・マナスの中から、欲望や感情を切り離し、更にプライドなどの利己的な知性を浄化すると、知性が浄化されます。魂はグループ意識に基づいているので、私達は自分から離れて、人類単位で物事を考える訓練が必要でしょう。
木星は、このような準備ができた人格に、光線を使って、博愛の思想の種を植え付けます。更に、受け取った人格には、光線で栄養を与え、博愛の種が開花するよう援助します。この種は、頭上のサハスララチャクラから入り、胸のアナハタチャクラで開花します。木星から応援を受けた人は、博愛の種が育つにつれ、地上でインスピレーションを受け、必要なものを引き寄せる強い磁力を持つようになるでしょう。
私達は才能や直観について、あたかも自分の努力で身につけたと思いがちです。しかし、才能は英語で「ギフト」=贈り物と言うように、実は魂や惑星から、光線を通じて与えられるものなのです。それには、動機が純粋で、理解が正確、努力の方向が正しい事が条件となるでしょう。
今、魂は、人類全体で悪カルマを越える為、力を合わせて善を積み上げ、悪を相殺するよう呼びかけています。これは人類の愛と知性が発達した為、ようやくこの方法が利用できるようになったからです。そこには、善に向かう博愛の種を撒く木星が関わっています。博愛の思想、そして実際の努力が、鍵となるでしょう。