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惑星と光線
惑星と光線 | 2020-05-23
木星 その③「錬金術の惑星」
アニメや映画の世界で有名になった「錬金術師」。大人より、子供や若者の方が、錬金術と言う言葉に慣れ親しんでいるのではないでしょうか。実は木星は「錬金術」と関係する惑星です。一体どう言う意味でしょうか。
現在、科学技術が進んで、ダイヤモンドは人工的に作る事ができます。近い将来、他の宝石や金銀も、科学的な力で安く作れるようになり、貴金属への価値観は、一変すると預言されています。この変化の背後には、私達の知性の発達と、錬金術の真の意味が隠されています。
錬金術とは、高次の霊と物質界の人格が、融合する事を意味します。つまり、錬金術の真意とは、人間の意識の中で起こる現象なのです。気圧は、高気圧と低気圧が出会うと雲が発生し、恵の雨が降ります。人間の高気圧は、高次元のエネルギー、低気圧は個別の人格を表します。その橋渡しをするのは、意識の本体=魂です。私達の意識が、より高次の世界を求め、探し当て、人格と融合させると、そこには途方もない光が発生します。恵の雨とは、水瓶座で象徴されている魂的な知識です。これが真の錬金術で、人間はこのような進化を目指しています。と言う事は、人はやがて、全ての人が錬金術師となるのです。
木星は、人間の知的意識が発達し、高い世界と融合する手助けをします。思い出して下さい。木星は太陽系の「富裕の宮殿」と呼ばれています。それは、太陽系で成し遂げられたあらゆる錬金術の宝が貯蔵されている惑星です。宮殿と言うと、ダイヤやサファイヤなどの財宝を思い浮かべますが、太陽系の宝とは、そのようなものではありません。木星は、宇宙の図書館と呼ばれる事があり、木星の宝とは太陽系の尊い知識と知恵の事なのです。
ところが、今の私達に木星の知識が与えられたらどうでしょうか。多くの人は、その価値がわからず、理解もできないでしょう。それどころか、そんな情報より、ルビーやサファイアの方が余程いいと言うのではないでしょうか。この点が、私達の意識の未発達さを表しているのです。
また、非常に科学的な頭脳が発達した人が、木星のもたらす知識の価値を理解し、情報を利用すると、途方も無い発見がもたらされるかもしれません。しかし、人類を破壊するような兵器が作られたり、一部の人がその技術を独占するような事態が生まれるかもしれません。私達には、まだ「人類愛」が充分発達していないので、木星の宮殿に入れる人は、非常に限られています。木星に関しては、「愛と欲望は、同居できない」為、人類には、もう少し知的な愛の発達が必要なのです。
私達が、自分の心と知性を一つに融合させると、素晴らしい力が発揮できます。更に、体、心、知性を一つ統合した人格が、人類愛に目覚め、魂と融合すれば、核融合のような光と熱を生み出すでしょう。今回のウィルス蔓延で生命と経済の関係が上手く融合しないように、人格と魂は、今のところ、対立する異質なものかもしれません。しかし、異質だからこそ、その接触は火花を生み、融合は巨大な光を生み出すのです。
木星は、この錬金術の過程が進むよう、愛深き人々に、知力の進化を促します。鍵は「人類への愛」「生命の理解」、そして知的に考える努力をする事です。それは全ての人にとっての目標です。