Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2020-08-28
冥王星 その①「周期を支配する死神」
新型コロナウィルスで一変した世界。このように世界が急変する時期には、必ず周期の終わりと始まりがあります。周期が終わると、どうしても維持する事ができないものが出てきます。その力を揮うのが「冥王星」です。このような衝撃力は、「破壊と創造の第一光線」の特徴です。冥王星は、余りに高度でパワフルな為、地球人類には理解不能と言われていますが、周期を味方につけると、飛躍的な進化が望めます。星の知識を基に、冥王星の片鱗に触れ、この周期をプラスに転じられるよう、考えてみたいと思います。
タロットカードで、冥王星は「死神」で表されています。死神は人間の情が全く通じず、現れたら自動的に命を奪うものです。何故なら、死神は周期を表しているからです。では、周期とは何でしょうか。私達に一番わかり易いのは、体の周期ですが、惑星や星座のような大きなものから、微細な原子まで、全ての存在には、「始めと終わり」があり、それを周期と呼びます。では、周期を生み出しているものとは、何でしょうか。
周期とは、存在の「目的」から生まれています。例えば、私達人間がこの世に生まれるのは、魂がある意識の発達を決めた為に生まれ、その目的の為に活動し、一定の結論が出た時、肉体の終わり=死がやってきます。人格が自覚しているかどうかは別にして、目的があるから周期が開始されたのです。魂にとって一生涯は、一呼吸、一回の瞬きと言われています。
生死という大きな周期だけでなく、人生の中には幾つかの年齢的な小さい周期があります。例えば一般的な人の場合、20歳は前の人生までに到達した意識状態を再現する年、35歳までに知的な能力を磨き、魂と接触すべきだと言われています。また、60歳は、この先まだ進化する可能性があるか、魂がチェックする年齢です。60歳以降もカルマを果たす体力や精神力が残っているか、どんな環境や人と繋がっているか、まだ精神は向上する可能性があるかを見定め、魂が生死を決めると言われています。世界は、歯車や車輪で表される周期が複雑に絡み合って、全体として進んでいるのです。
冥王星は、何故人類にとってわかりにくいのでしょうか。それは、冥王星が「物質の反対極」にいるからです。私達は、物質に執着する感覚が強いので、周期を理解する時、目に見える現象や、心で感じられる感覚から考えがちです。しかし、冥王星は生命の進化を扱う為、形態(体)は生命が進化する道具として見ています。ですから、生命が目的を果たしたら、物質から解放させる為に、バラバラに壊して生命を解き放ちます。その時、物質側に立っている私達は、苦しみや衝撃を受け、何故こんな事が起こるかと悲しむでしょう。つまり、人間の観点からすると、冥王星は執着しているものを引き離すまさに死神の役目を果たすのです。
今回のコロナウィルスで、私達は今までの生活を止められ、働く事、遊ぶ事、お金、時間、場所、様々な習慣を止められ、大事にしていた人やものから引き離されました。その苦しさとは、意識が執着していた物質的な対象を表すのです。新しい周期では、新しい文化と知性が発達する為、冥王星は進化が終わったものを引き上げます。辛い事ですが、このような現象から、意識が固執していたものを発見し、次の周期はどのようなものなのか、未来の意識とはどんなものかを考えると、冥王星の意味が少しわかってくるかもしれません。