Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2020-09-25
冥王星 その②「神の呼吸」
前回、「破壊と創造の第一光線」を、周期の観点から説明しました。今コロナウィルスによって、世界は変わらざるを得ない大きな転機に来ています。この大きな転機は、周期を司る冥王星によって引き起こされています。今回の周期は、百年を単位とする人類に関係するものです。戦争などは自然界も巻き込みますが、現在の対象は人類です。寧ろ自然界は、人類の経済活動が止まっている間に、回復傾向にあります。2025年からの新しい進化計画に向かって進む破壊、今回は周期がもたらす「破壊」の面について、考察してみましょう。
私達は「破壊」を恐れます。何故なら、目に見える形、物質的な側面だけを見て、形に執着しているからです。ところが、全存在の本質は、見えない「生命」です。形態は生命が投資されると存在し、引き上げられると破壊されます。私達は、形態や現象ばかり見て大慌てし、一喜一憂します。一方、冥王星は、形態ではなく、生命の進化に関わっていて、生命の出入=「神の呼吸」に従って働いているのです。神が息を吐くと、創造が始まり、止めている間は、物質の形態は維持されます。この間、神は夢を見てまどろんでいると言われています。ところが、周期がやってきて、神がその結果を見る為「目を見開く」と、夢は終わり、息が吸われて生命が引き揚げられ、物質は破壊されます。現在、地球の神(頭脳)は、人類の百年の結果を明確に見たと言えるでしょう。
冥王星が扱う「生命」と対極にあるのが、「物質の欲望」です。物質は、本質である生命が無ければ存在できず、進化もできません。生命がプラスで与える方だとすると、物質はマイナスで受け取る方です。私達が不安を感じ、慌てているのは、実は物質的な感覚で、生命が去る時の喪失感なのです。しかし、私達が未来に意識を置き、生命の進化を理解するなら、新しい生命の周期は同時に始まっている事に気づきます。
今回の出来事の背後に、もう一つ注目すべき点があります。それは、動物界と人間界の周期の逆転です。ウィルス出現には陰謀説もありますが、元々は動物体由来のものです。動物界は、古代長い間人類を襲い、恐怖に陥れた過ちがあり、人間に食べられる事で償いを果たしてきました。しかし、その代償は払い終わった為、今度は人間が動物を食べ過ぎ、動物実験などで虐待する加害者の位置に反転したのです。テレビでグルメ番組が多い事を見ても、いかに人は食べ過ぎているか、勝手な喜びの為に不必要に命を消費しているかがわかります。動物学者のジェーン・グドール氏は、これは人類が自然界を軽視した結果だと提唱しています。動物界の償いの周期と、人類の償いの周期が逆転したのです。
今、外食に慎重な態度で臨むよう呼びかけられていますが、欲望的にも経済的にも、食べ過ぎる習慣を変える事は難しい状況です。いつの時代も、全ての人が理解するわけではありませんが、意味を考える人は、これをきっかけに、食べる意味、必要な量や質について、考え直す必要があるでしょう。私達は、過去に動物が人間の肉体を破壊したように、必要以上に動物体を破壊し、消費する文化や習慣を改める必要があります。
新しい周期で投資される生命は、より強い水瓶座の性質を持っています。そのキーワードは「博愛」です。私達は、自然界の命をはじめ、地球が望む責任や進化について、深く理解すべき時が来ました。命の引き上げと共に、新しい命の投資は始まっています。これを契機に、皆さん、共に新しい文化を創造していきましょう。