Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2020-10-18
バルカン その①「燃える石の学校」
宇宙物理学では、未発見の惑星「バルカン」。太陽と水星の間を回っている為、実際には発見しにくい星です。しかし、皆さんには何回かご紹介したように、バルカンはギリシャ神話では有名な神です。ヘラの息子で、火山の中に棲み、神々が注文する武器を造る鍛冶屋の神、容姿が醜いにもかかわらず、絶世の美女ビーナス=金星と結婚しました。
バルカンは、火山で象徴されるように、鉱物界の進化を担当するので「燃える石の学校」と呼ばれています。肉体を持った地球型人間とは深い関係にあり、地球人は宇宙では「生きている石」と呼ばれています。そして、人間が第一イニシエーション(魂の光を初めて観る)を受ける為に、準備をさせる惑星です。
私達は、宇宙の中では、とても肉体意識が強い生命体です。肉体は、密教では鉱物の象徴ですから、まさしく「生きている石」と言えます。石でありながら、熱を発し、知性を持って活動しているのですから、かなり特異な存在です。そして、地球には「生きている石」の中には、「普通の熱の石」と、「燃えている石」があります。この二つの石の違いは、バルカンの働き具合によるものです。本能で生きているだけの人間は、少しの熱しかありません。これが「普通の熱の石」です。しかし、魂と結合する人は、電気的なエネルギーが加わり、火山のように石が燃え出します。これが「燃えている石」です。
バルカンは、欲求に従って抵抗なく生きている人に、欲求の方向を調整するよう、運命の一撃を与えます。すると人は苦しみから、何故こんな目に遭うのか考えるようになり、本能と欲求を支配し、自分を直す必要を感じ始めます。
人間は進化し始めると、欲望のままに生きるのではなく、欲望に節度を与え、正しく表現したいと思い始めます。新型コロナウィルスに伴う自粛で、人の為に我慢しようとする人が多かった中、全く自粛する気が無い人も一定数いました。自分の好きなようにして、何が悪いと感じる人、理屈ではわかっていても、自分には関係ないと思う人は、欲求の感覚が意識の頂点にある人です。向上しよう、変わろう、より良い人間になろうとする意識は、人が魂に惹かれ始めた時に、初めて起こってくる思いです。
バルカンは、そのような人に、チャンスを与える惑星です。バルカンが接近すると、様々な角度で、魂が望まない意識活動や生活様式に対して、破壊的な力が働きます。生活を直し、考え方の間違いに気づくまで、繰り返し教え、導くのです。人はその繰り返しの中で、やがて進化を導いている魂意識がある事に気づかせます。頭上を見上げると、空に太陽があるように、人は魂の光を観るでしょう。これが第一イニシエーションと言われるものです。
人は一度でも魂の光を見たら、忘れる事ができないと言われています。そして、光に憧れ、求めると、光は益々私達を照らすようになり、生きている石である私達は、以前より激しく燃え出すでしょう。これが燃える石への変化です。燃える石となった人は、人格を打ち直そうとする意欲に燃えるでしょう。そして、更に道を進み、自分を本格的に修正する第二イニシエーションへ突入します。この時、バルカンは、魂に相応しいダイヤモンドのような人格を創るようになるでしょう。今、人類は、まさに生活を修正している最中です。私達は燃える石となり、バルカンの試しを吸収する事ができるでしょうか。