Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2021-11-26
海王星「洗礼と昇華」
海王星は、「理想と献身」=第6光線の焦点です。第6光線と言うと、時代的には第7光線が主流になったので、地球全体としては弱まっていくと考えられますが、実は個人的には大きな影響を受ける人が増えています。それはどのような人でしょうか。
キリスト教にバプテスト派と言う一派がありますが、この中で「洗礼」と言う儀式があります。全身を水に沈め、信仰を告白する儀式だそうですが、海王星は、この段階の人々に関係します。洗礼とは、水=心、欲望、アストラル体を清める儀式で、密教的には第二秘伝の段階(水を制御)に相当します。
海王星は、人間に対しては、個人的な欲望(=水)を浄化し、心が魂の光を正確に映し出せるよう手助けする惑星です。また、魂があると感じられる感性の拡大を育てるのも海王星なので、個人的進化の道を歩み出した人々を導くのも海王星です。「水の洗礼」は、アストラル体(欲望・心)を高い次元に向け、浄めて昇華する段階です。水を統治しているのは海王星なので、宗教に関係なく、この方向を目指す人々には、個人的に働きかけると言う訳です。
水瓶座の現在、世界には第一秘伝や第二秘伝を受けた人が多く、人類の進化のスピードは、指導計画を立て直す程、速まったと言われています。第一秘伝とは、第5チャクラが活発になり、一度でも魂の光を見た段階です。そして第二秘伝とは、体・心・知性が一度でも整列し、魂に向かった事がある段階です。そこから、魂に相応しい人格になる為、欲望の浄化を決意した人は、第3チャクラのエネルギーを、愛の第4チャクラに引き上げる闘いが始まります。この時、水面近くに上昇してきた人を、船に引き揚げる存在が海王星です。一度この誓いを立てると、人は後戻りできなくなり、第三秘伝を受けるまで、何度も転生し、必ずその道に至ると言われています。ですから、個人の進化を導く海王星の果たす役割は、極めて重要です。
海王星の引き上げ方は独特です。火星は、一点集中した闘い方を教えますが、海王星は光に向かう感性を拡大して、より魅力的な理想を提示します。そして、魂と言う別の次元が存在する、魂が目指す別の理想があると感じさせ、意識をそちらに惹きつけるのです。そのようにして、第3チャクラの力を第4チャクラに引き揚げます。ギリシャ神話のネプチューンが、陸に上がって馬を創造したら、自分自身が夢中になって馬を増やし、乗り回したと伝えられています。海王星の与える理想や夢は、今までの海の生活を忘れる位、魅力のあるものなのです。
もし、私達がどんな犠牲を払っても、魂に相応しい自分になりたいと思うなら、既に海王星の刺激を受けていると言えます。慣れ親しんだ物質界の欲望と闘い、その誘惑を振り切ってでも、「道」を歩みたいと感じさせる「別の欲望」が働き始めているからです。それは、魂に惹きつけられる「別の夢」です。それもまた、幻影の一つと言えるかもしれません。まさしく海王星は、宇宙における「神の欲望」を担当している惑星なので、私達はどこまで行っても、幻影を見続けると言えるでしょう。しかし、夢には段階があり、質の違いがあります。個人が勝手に見る夢は、破壊的ですが、魂の次元で見る夢は、人を進化の道へと導く役割を果たします。海王星は、どんな理想で私達を導くのでしょうか。今、私達には自分を変える程の夢があるでしょうか。人生をかける程の理想があるでしょうか。人類に働きかける海王星の存在、想いを馳せてみて下さい。