Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2022-09-16
火星と集中
スーパーマンの映画で面白い言葉があります。彼の故郷のクリプトン星人は、地球に留まる時、特殊なヘルメットで頭と顔を覆っています。それが壊れると、あらゆる感覚が入ってきて、発狂しそうになるのです。するとスーパーマンが「見たいものだけに意識を集中すると、その感覚をコントロールできる。僕は地球で育ったから、小さい頃から訓練しているが、これができないと地球では生きられない」と答えます。
これは私達地球人にとっても、全くの事実です。地球はあらゆる物質が、存在しようとする欲望を持っていて、周囲に無秩序な欲望の波動を発散しています。人間は五感覚でそれらを感じ取るように創られているので、無防備のままだと、その波動が入り乱れて様々な反応を起こします。環境で触れる物、見る物、刺激を受けたものに、反射的に引き付けられ、情報が無作為に入ってくるのです。人はその刺激から、その人特有の想像力を働かせて、妄想や恐怖、勝手な夢を描いています。
この反応を制御し、意識の方向を決めて集中させるのが火星です。火星のマークは♂。マークには→(矢印)がついていますが、目的や夢に向かって懸命に努力すると、感覚を制御して、バラバラな意識を一点に集中させるのが火星の役割です。特に思春期では、性衝動や知能が活発になり、欲望も強くなるので、部活や勉強などの夢を持って、無秩序な欲望が入ってくるのをコントロールする事が大事です。火星は「欲望の熱」を原動力に変え、昇華させます。スーパーマンが「見たいものに集中する」と言ったのは、目的や対象、夢などで一点集中する事なのです。
制御、集中、昇華をしないと、考えがまとまらない、攻撃的になる、あるいは行き場の無い欲望が、第3チャクラで膨れ上がってしまいます。これはロケットの燃料が、詰まって固まる、または暴発するようなもので、健康を害するあらゆる乱れを起こします。長く続くと、糖尿病を始め、深刻な慢性病や癌を引き起こす原因となるでしょう。多くの病気は、火星による支配の失敗から始まります。自分は何の欲望に反応しているのか考え、欲望、情熱を有意義に活用する訓練、生活の中で積み重ねたいものですね。