Planet and Ray
惑星と光線
惑星と光線 | 2022-09-30
金星と愛の方向
金星は普通の星占いでは、恋愛や結婚の運勢を見るのに使われます。しかし真の占星学では「知的な愛=考える力」を担当する惑星で、額の第6チャクラと関係しています。第6チャクラは、交感神経と副交感神経のバランスを取る自律神経の司令塔=脳下垂体と視床下部に直結しています。自律神経のコントロールは、まさに健康の要ですが、愛とどう関係しているのでしょうか?
金星の象徴は、ギリシャ神話の「美の女神ヴィーナス」です。物語では、誰と結婚するかが大問題となりますが、これは私達の愛=知力が何と結婚する(意識がどこに向くか)かが大問題である事を示唆しています。愛がどんな次元の何を求めるかは、健康は勿論、出会う人や運命の方向を左右します。
人の一番強いチャクラは、第3チャクラ=欲望です。これが知力を引き込んで使ってしまう(欲望と結婚)と、知性は欲望の奴隷になります。一方、知力が魂(利他的で多くの人の福利や宇宙法則の知識)に向けられると、自分を正しく支配し、運命を切り開き、周囲に良い影響を与えたり、健康をもたらします。私達はまず、「愛と欲望の区別をし、知性が何に向けられているか、正しく判断する識別力を学ばないといけません。その識別力こそ、実は金星が与える優れた美意識、理知的な愛なのです。
また知性の使い方は、この世のカルマに大きく影響します。同じ行為でも、間違った動機だと、結果的に必ず悩む事になります。得たものを失う、思い通りにならない、人間関係などのストレスから、自律神経が乱れて、胃腸障害、頭痛、不眠など、あらゆる体の不調が起こります。不健康や問題発生がきっかけで、正しく考える事、動機を改善する事ができれば、愛の方向は変わり、不調は調整されます。このバランスは金星の考える力で調整され、心や体を支配しますが、自己愛が強く感情が激しくて、欲望が知性を覆ってしまうと、正常に考える事ができません。本来の金星が力を発揮できないのです。更に妄想や誤った頑固な考え方が強くなると、精神的な病気、眼や頭部の深刻な病を起こす事があります。
特定の人、家族に対する強い執着も、自己保存の愛情から、妄想や知性の衰退を引き起こします。愛を正しい方向に向ければ、魂が過ちや正しい判断を教え、自己支配と運命の調整ができるようになります。その結果、真の健康が与えられ、魂と自分の美が完成するでしょう。金星は正しい愛の方向を教える星です。健康と良い運命の鍵は、美の女神ヴィーナスが握っているのです。