皆さんは、ミーアキャットと言う動物を知っていますか？マングース科の動物で、半砂漠地帯に巣穴を作って生活します。敵に対する見張り役がいて、立って背伸びをする姿が可愛らしく、度々動物番組に登場します。人間のように家族で生活し、子育て、教育、見張りなど仕事の分担がありますが、主体となる母親は、食べ物が少なくなると、突然姉妹や仲間を群れから追い出します。近づいてこようものなら、猛攻撃して絶対に群れに入れません。自分だけが子供を生み、その家族を養おうとすると、頭数を減らすしかないからです。可愛い姿と過激な行動のギャップに少し驚きますが、共存する為にそれ以上知恵が無い動物社会では、仕方ありません。

日本もつい最近まで似たような事をしていました。姥捨てや、娘を売りに出すなど…。完全とは言えないまでも、人権を考える今の社会では、このような事はできません。それは、私達が相手を思いやり、命の平等を認め、相手の立場だったら？と考える力が発達してきたからです。しかも思いやるだけではなく、共存可能な知恵が発達したので、思いやりを実現できる社会になりつつあります。つまり、相手の立場を理解し、それを表すには、相当の理知性が必要なのです。これはまさしく、魂の表れです。

しかし、このテーマは最近始まったばかりなので、人類のレベルは相当未熟です。コマーシャルでも、繰り返されています。「想像してみよう、自分が意地悪されたらどんな気持ちになるか…」、いじめはあらゆる社会での問題です。魂世界では同じ命を分かち合っている人間同志を、どうして私達は傷つけてしまうのでしょうか。「人類は平等、皆きょうだいである」は、原理としてわかっていても、魂的イメージが人格に充分伝わっていない為、実際の生活に根ざしていないのが現状です。

ここで占星学からの究極の情報をお伝えしましょう。地球は宇宙の最低次元を担当しています。これは一番悪いと言う意味ではなく、次元的に最も低い物質体に、知性が宿る難事業を担当していると言う意味です。そんな場所に、人間として生まれてきた私達全ての魂は、今人格がどうであれ、大変勇気がある存在と言えるでしょう。広い宇宙の中で、それだけ珍しい場所で出会う人々の縁とは、宇宙的奇跡と言えます。どんな人であれ、勇気を持って地球に生まれた魂と言うだけで、私達はお互いを無条件で、愛おしく思うはずです。この事実をいつも思い出すと、批判したり攻撃したり、無視したり無関心である自分を、戒めて止める事ができるはずです。

相手の立場を理解する為には、自己犠牲が必要です。思いやりは、自己保存本能を担当する第３チャクラではできません。つまり、考えて意識しなければ、自然に任せてわかる事ではないのです。感情を一旦置いて、自分の立場と考えを差し控え、違う立場と考えを想像し、認める事から始めなければなりません。

何故そんな大変な事をするのか？それは私達には未来のビジョンがあり、より良い社会を創ろうとする霊的意思が働いているからです。今多くの人が光を求めるように、多くの人が無意識ですが、魂を求めています。それは世界を改善し、良い未来を望み、しかもそれが実現できると知っているからです。

多くの人が未来の良き世界を予感し、実現する為に、理解する愛が大事だと気づいています。そして意識すれば、未来は早く近づいてきます。意思強く、人の立場を理解する姿勢、それは紛れも無く、魂の力なので、一人一人が心がければ、その力と実現する知恵は、益々強くなるはずです。