Appearance the soul
魂の表れ
2017-05-26
衛生的
①衛生と病気
日本は世界の中でも清潔な環境で有名です。トイレや道路、そして飲食店でのおしぼりのサービス、お菓子の個別包装や手洗いうがいの教育など…。神経質でやり過ぎと言う意見もありますが、実は密教的な意味で「衛生面の発達」「清潔な環境」は、社会が実現すべき目標なのです。清潔な環境を実現する衛生面の教育と実行は、魂の教育であり、世界が心がけるべき大切な事なのです。
何故清潔な環境が大切なのでしょうか。それは病気を減らし、癒す事は地球のテーマだからです。魂は病気の治し方、予防の方法、原因を正確に知っています。現在は、多くの人の知性が高くなり、教育も普及したので、病気に関する知識を広く行き渡らせる事ができるようになりました。中でも細菌、ウィルス、寄生虫、原虫に起因する病気は、環境を衛生的にする事で、大幅に減らす事ができるので、その情報は重要です。
②社会で実現する衛生的環境
ウィルスや細菌は、古代から存在し、主に土の中に潜んでいます。それが掘り起こされ、舞い上がった土や、動植物を媒体として、私達の体に入ります。また腐ったもの、糞尿、不潔な環境でのカビや細菌が、多くの病気を引き起こします。そこで、周囲を清潔にし、体に有害なものを入れないよう、正しい知識を学び、一人一人が環境を整える事に協力しなければいけません。
以前、イギリスで産業革命が起こった時、多くの人が田舎から移住してきました。ところが伝染病が流行り、多数の死者が出て、鎮まったと思ったら、また繰り返すと言う事態が続いたのです。原因は、人々が田舎の習慣で、家の中に家畜を飼っていた事でした。狭い都会ですから、動物の糞尿が上手く処理できず、不潔な環境のまま生活していたのです。
そこで工場の経営者達は、街全体に動物を持ち込む事を禁止しました。人々は反対しましたが、環境を一斉に整える事で、ようやく伝染病は収束したのです。原因を追求し、多くの人の協力を得て、街全体を清潔にする事が、病気を撲滅する鍵だったのです。
現在は、家の中で動物を飼う時、私達は動物にも清潔な体、食事、環境を配慮します。犬や猫の蚤やダニは、動物にも人間にも悪影響を与えます。動物を飼育する時、清潔な環境を整えるのは、正しい知識を持つ人間の霊的義務と言われています。
③正しい知識の教育
衛生面の教育は、知識を学ぶ事と同時に、社会や公共の場に対する責任感も育てます。今では環境に汚物や毒を放置したり、汚したりする事は禁止され、破った者は罰せられます。会社、学校、組織では、一人一人が規律を守る事で、全体の衛生が保たれるのです。衛生的な環境とは、全ての人の理解と責任感、協力によって、成り立つものなのです。
アフリカでエボラ出血熱が流行した時、人々は恐れて死体を家から運び出し、道に放置しました。それによって益々病気が蔓延したので、収束には正しい知識を説明し、住民に協力してもらう必要がありました。これは大変な苦労を伴い、誤解から殺された医療班も出た程です。また性病に関する教育は、世界的に普及すべき重要課題で、多くの人が教育に奮闘しています。つまり、衛生的な環境を実現するには、知性の発達、全体に対する責任感が必要ですが、それは魂から与えられるものなのです。
魂は愛と知恵の第二光線です。愛は原因や関係を理解する理性なので、人と人、人と環境の繋がりを認識させます。そんな訳で、清潔な社会と習慣は、霊的な財産の一つなのです。